2019/5/22 (水) 13:00-14:30 吹田道場 吉田先生
1. 武器1回目:礼 剣と杖の取り扱い基本
全12回のコースが開始されました。(過去の武器関係記事一覧は最後にあります。)
<お礼の仕方>
① 神坐: 刃を上にして左手に持ちます。→右手に持ちかえて礼 →左に戻す(Fig.1)。
② 刀: 正座 →右前に立ててから前に置き (柄は左、刃は自分向き)して礼 (Fig.2)。
③ 先生と生徒: 右側に剣を置いて(刃は自分向き、鍔が膝の位置)礼 (Fig.3)。
細かい決まりがたくさんあるようですが、はじめは教えてもらった順番だけします。
Fig.1 EからAに戻る
Fig.2 刀礼
Fig.3 お互いに礼
< 剣 >
1. 正面切り
下ろした時腹に納めるように。私は手を体から離しすぎる癖があって、腹でなく二頭筋で支えてしまいがちです(Fig.4 A)。散歩中のぷらぷらした腕の振りのように(B)、自然に自分の中心に向かう腕だと、ピタリと止めた時腹に反動が吸収されるのが分かります (C)。また、刃と峰が交互に上に来るように手の内で回しながら何度か切って、握りこまないようにします。
Fig.4
2.正面切り片手
2-1 立って片手で
両手でやるときと同じように、片手で剣がまっすぐ上下するのを目指します。
Fig.5 目線は遠くのスイカを切るように
2-2. 畳まで
片手で正面を切って畳にまで置きます。持ち上げる時は、小手を使って剣先が吊り上げられるように持ち上げます。
Fig.6 手首のスナップを効かせる
2-3 片手 2人組
上記の正面切りや畳にまで置く動作を2人で向かい合ってやります。繰り返していると中心線にだんだんあってくるので剣が触れてすれ違うようになります。はじめから相手の剣に合わせようとしなくてよいです。持ち上げる時は小手をつかって掬いあげるようにします(Fig.7)。相手の剣と合うと、お互いに擦り上げるようになります。
Fig.7 剣が合うのは結果
3. 頭の上でうける
爪先を60°くらい開いて立ちます(結び立ち)。剣は前に振って構えます(Fig.8 A)。爪先を外に向けた片足に乗りながら、剣を頭頂から顔面にわたってカバーするように持ち上げます(B)。また中央に戻ります。2人組みでやると相手の正面切りを受ける稽古になります。
Fig.8 Bができてないと相手の剣が当たってしまいます
< 杖 >
1. 基本的な取り扱い
杖の真ん中を少し間隔をとって両手で持ちます(Fig.9 A)。左右の手を入れ替えて回してみます。滑らかにできるようになったら今度は両手の幅が杖いっぱいの長さを使うようにして回します(B)。杖の両端を持ってから狭い幅に持ち直して左右を持ち替え回転し、また両端を持ちます。慣れたら杖の両端を持ったままブランコのように腹前で揺らして(C)、一方に突きます(D,E)。手の平が上向きになっているほうの先端を突きます。
Fig.9 Dでは左手が掌上、右手が掌下を向いている。
杖は127㎝と長いため自宅では扱いにくく、いつまでも長さに慣れませんでした。しかし基本動作だけでも難しいものです。慣れるまでいろいろ壊しながら時間がかかるでしょう。
<過去の武器関係記事一覧>