2019/3/28 (木) 19:00-20:00 住吉道場 吉田先生
1. お迎えにいってみよう
2. 剣稽古3回目
「意識を先に出しておく」というと難しいです。先生は「相手の腹からひっこぬく」イメージと言います。また何かいい物を貰うときに掌で受け取るように、こちらから品物を迎えにいく意識が、似ていると思います。
1. 拾い上げる四方投げ
逆半身片手持ちさせる手をそのまま床におろします。引っ張り下ろすのではなく、地面に落ちている何かいい物を拾いに行くように(Fig.1A) 。下半身は膝をおとして安定させます。
拾い上げは手首からだと受の力に真っ向からぶつかってしまいます。上げるというより腕の付け根を押し出すように(B下)すると、受の力と直角方向の運動になるので抵抗されにくいです。さらに肩甲骨が胸郭背部をスライドする円運動(リラックスしてお茶を飲むような)により上方への力が生じるので受の手のひらがはずれにくいです(C)。くっつけたまま四方投げで落とすと、取はちょうど始まりと左右逆の体勢に膝をおとしています(D)。
Fig.1 四方投げの因数分解
上記をスピードアップしてやると、普段の片手持ち四方投げになります。ついなおざりになってしまう普段の四方投げでも、拾い上げ四方投げと同じくらい先に意識を出しておいたり、くっつけたりしてやるのがほんとうでしょう。
2.返して前受け身
逆半身片手持をひっくり返して前受け身させます。じっと待って持たせるのではなく受の手を迎えに行って受け取る(Fig.2 A)。力を貰ってむすんだままひっくり返し(C) 、無理なく受に返却(C)。
Fig.2 握らずに掌を吸盤のようにくっつける
3.正面打ち一教
同じように正面打ちも迎えに行きます(Fig.3 A)。よく受の力が抜けていると返されます(B)が、鞭を床に打ちつけるように受の腕に力を通すと受は抵抗できません(C)。濡れたタオルの水を切るように波動を通すと媒体は伸びてしまいます(D)。腕も同じです。
Fig.3 受が怪我をしないように注意しながら波動を伝える練習
4. 剣の練習3回目
同じ方向をむいて左右交互に切ります。両足はほどほどに角度をもって揃えます。切り下した後まっすぐ切り上げるほか、外回りで頭頂に持ってくる (Fig.4)。
Fig.4 軌跡はシャープな二等辺三角形