2019/3/7(木) 19:00-20:00 住吉道場 吉田先生
1. 剣の指導2回目
合気道は手を剣として使う運動なので、剣を振る練習は大切です。普段の稽古では剣の時間がとりにくいですが、毎日の自己鍛錬が自己流に陥らないために時々先生に見てもらいます。人によって注意される点は異なるとはいえ、「よく間違うポイント」はある程度共通していることと、細やかに指摘してもらう機会は貴重であることから、私が今回指導された項目を共有します。( 住吉剣の指導1回目は稽古記録44を参照してください。)
■ 足
足の置き方は様々であることを前提として、自分が今まで身に着けた立ち方に少し工夫してみます。私は後ろの足が前足に対して45°開き、足幅は小さめに立つ習慣があります。後ろ足を90°ちかく開き、足幅を肩幅にすると安定感がよいことが分かります (Fig.1) 。慣れないためか動きは遅くなりますが、これもレギュラーの足型の1つとして使えると便利です。
Fig.1
■ 持ち方
手の内ゆったり持つものです (Fig.2) 。私は疲れてきたり、ほかの事が気になっているとぎゅっと握っていることを指摘されました。
Fig.2 小指側をしっかり
■ 膝と手の連携
私は両脚を比較的そろえて切り下ろしていました。切り下しをしっかりする場合、前の膝はもっと落とし、後ろの膝は伸ばすことで剣を先に伸ばすようにアドバイスいただきました (Fig.3 A)。剣を戻すのも遅れがちになっていました。足を戻すのとシンクロして振り上げます (B) 。向かい合って振り下ろすと最終的にピッタリ喉にむかうのは相手の剣先と自分の剣先のどちらかだけです。自分の剣先が絶対に中心をとるにはどうすればよいのかを考えます (C) 。
Fig.3 目的はより早く強く正確に相手の喉を指せること
■ 腹の位置・方向
壁に剣先を押し付けて自分が一番楽に耐えられる姿勢です (Fig.4 A) 。先生は実際に胸骨 (胸の真ん中にある肋骨をまとめる骨) に相手の剣先をつけて押し合い、それを互いに中心で取れば楽に耐えられるデモンストレーションをされ、とても分かりやすかったです。
Fig.4 自分でできる中心と上肢バランスの確認方法
体が正面を向きすぎていることも指摘されました。振り上げはもろ正面を向いてよいのですが (B) 、振り下ろしたときはヘソが微妙に外向きに (C)。足の位置を考えると骨盤が斜めになるのは当然ですね。ただし上半身はあくまで正面です。
柄の位置はまだ下がりすぎでした。剣の先の方を持たれて押し込まれた時に、ぐっと腹で耐えられる位置です。私の場合は思っていたより高く、ほとんどみぞおちであることが分かりました。
定期的に軌道修正してもらえる先生がいるのは幸運です。