2019/10/21 (月) 夙川
1. 後ろ重心の癖 脱却
2. 杖を使った1人練習
1. 姿勢と準備
1-1. 後ろ重心にならないように!
私は後ろに重心が偏る癖がなかなか直りません。注意の仕方として「なんとなく体を前方に」より使いやすいなと思ったのは前鼠径の折りたたみ感です(Fig.1)。ピンポイントだし、そのまま即 運足の準備にもなるからです。あと両足の裏で均等な体重配分を確認するのも、そのあとのルーティン準備項目(足裏センサーON &足趾緩め)と被るので倹約的です。
Fig.1 鼠径部&足裏センサー
1-2. リードは高め
今日の移動実習で、「私の場合はみぞおちあたりから動く」と思って丁度だと分かりました。いままで体の中心から動こうとするとき、下腹や腰からとイメージしていましたが、ときどき上半身が残るのはそのせいだったのでしょう。とくに裏落で相手の裏に入る時に体がバラけてこまっていましたが、原因はまさしくこれです。もう少し上が私の(イメージ上の) 中心らしいです(Fig.2)。人によって違うでしょう。
Fig.2 凧糸の位置
1-3. 最新のテーマ 「静と動」
合気道をやり直すに際して、静と動のメリハリをつけるのがテーマです。それに関しては、いつも「1.動き出し、2.動き、3.終わり」の3点を丁寧に意識することをアドバイスいただきました。動き終わってから 反省する。柔術の先生にも言われたっけ。でないといつまでも、「丁寧のつもりでのんべんだらり」から脱せません。
2. スズメ運動
2-1. スズメのポイント
居着かないための、床を蹴らない移動方法「スズメ」を練習していました。今回いくつか改善すべき点がありましたよ。足首をだらんとして爪先を残さないこと、脛が床とできるだけ垂直に(膝が前に抜けると力が抜けてしまう)、鼠径部をちゃんと引き上げること(Fig.3)。
Fig.3 いいスズメ。
2-2. 後ろスズメ
「後ろスズメ」もしました。やはり着地点では姿勢を維持できることを確認しましょう。その姿勢が効くのです(Fig.4)。
Fig.4 床を蹴ると体重が減って不安定に。すぐ落下できれば体が重くなります。
3. 杖で1人稽古
3-1. 手滑り練習
握らずに手で挟むようにしてクルクルすると手の入れ替えで引っかからずリズムよくできます。
Fig.5 閉眼してやってみよう。杖の長さを体感。
3-2. 差し替え
床を蹴らずに、左右の半身を交互に反転させます。できるだけ”薄っぺらく”動きましょう (Fig.6)。杖を持ってやってみましょう。杖を引くのに合わせて反転するとやりやすいです。
Fig.6 肩一直線、頭上下せず。
3-3. 打込と突の素振り
杖を抱えた姿勢 (Fig.7 A)から、打込 (B) と突き(C)。どちらも脇を体幹にぶつけることで杖を止めます。静と動で。あと水車から杖にリードされるようにして体を開く練習も楽しいです。わざと杖に振り回されるようにすると、楽に動けますね。
Fig.7 B: 放物線を描くことでスピードと威力のバランスを。
面白い練習がまだありますが、続きは次回。