2019/5/31 (金) 18:20-19:40 吹田道場 吉田先生
1. もっと精密な軸
2.もっとくっつき続ける
体軸を立てて使う練習と、くっつきをしてきました。今日はその精度を上げるトライアルです。
1. 体軸 もっと精密に:肩取落とし
肩で取った手を∞で返す練習を以前しました(稽古記録83-2参照)。それをもっと精密にやります(Fig.1 A,B)。軸がまっすぐ進んでも体がばらけてしまうと効果がありません(C)。体全体を一体として使う練習です。
Fig.1 Bリラックスしてるのに重い壁
2.体軸:正面打押込二教
上記の体捌きを使って二教をします。正面打ちを低く落とします(Fig.2 A,B)。落とした手を丸底に沿って引出します(C)。引きずり回さないでね。その進行方向に二教持ちで掬いあげて肩につなげます(D)。初めにやったように体軸をまとめて、できれば手で固定しなくてもよいくらいくっつければ理想的です。
Fig.2 繋がりが切れないように頑張りましょう
3. 結局切る方が効くの練習:横面打一教押込
武器を持つ相手の攻撃を処すには、相手の武器めがけて抑えにいくのは成功率は高くないという話です。根本の体を切る方が成功率が高く汎用性があります。横面打ちに対応してみます。横面打ちを取りにいかずに転換しながら(Fig.3 A) 体を切るように(B 矢印)捌きます。うまく切れたらそのままくっついています(C)。くっついたまま手前に貰うのは刃物を振りかぶるように(D)。斜めにもう一度切るように(E)すると、受は防御するのでちょうど押さえ込みの形になります(F)。
Fig.3 長い過程で気を途切れないように頑張りましょう。
一旦切ったらそこで気持ちが途切れてしまいます。繋がり続けるのは内面の問題ですが、身体操作としては掴まず押さず引かず、圧力を舟状骨(Fig.4 A。転びそうになって手を地面につくときに地面と接触する部分)のあたりで相手と繋がります。パン生地を伸ばすときのようにこの部分で圧を維持します(B)。大変難しいですが面白い練習です。
Fig.4 Dough BoyはPillbury社の小麦粉のコマーシャルに出てくる