大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録20 番外編2018/1/6

普通の合気会に真面目参加。

ある師範は二教を掛けるとき、ほとんど動かないように見えるのに強烈にかかります。というより接触したと同時にかかるのです。真似をしたいのですが、彼は手首が持てないくらい太くて硬く体型が違いすぎるので真似しようがありませんでした。

本日その師範のやり方を思い浮かべながら二教を練習していて、(一体あれどうやっているのかなぁ?)とちらりと師範の方をみました。新人に受身を教えているところで、その丸太のように太い前腕(あまりにごついので私たちは陰で"前脚"と呼んでいる)が目に入った瞬間に、私たちの二教がかかったのです (Fig.1)。

 受も私もたまたまだろうと思いました。しかし、ためしに「師範をチラ見」して「自分の手首があのように丈夫なつもり」になると、何度やってもかかるのです。師範はそのとき二教と全然関係のないことをやっており手本(ミラーニューロン)というわけではありません。なぜかかるのでしょうか。

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  Fig.1関係ないことをしている人の太い手首を見る。

仮説1 いわゆるイメージトレーニング。実物(前腕)を見たので鮮明にイメージできた。→ しかし太い腕を思い描けたからと言って技ができることにはつながりません。

仮説2 よそ見することで肩の力が抜けた →しかし天井を向いたり他の人を見たりしたときはうまくかかりませんでした。「できる本人を見る」ことが関係あるみたいです。

仮説3 私の意識には登ってきていないが、無意識下では彼の力の使い方を理解している。→「よく説明できないけど あんな感じ。」というやつです。言葉にできないので自分の無意識と疎通がとれなかったが、師範を目に映すことで自分の無意識へ命令が落としこまれた。

 

よく分かりません。初めてのことです。今後もこういうことをやって確かめてみます。合気道をやっているひとは手首が太くなったり毛が生えたりします。しかし皆がそんな体型ではないし、女の人などはむしろそんな手首になりたくないでしょう。見るだけで太い手首を持っているのと同じになれるなら、それに越したことはないです。