2020/2/29(土)
1. 手刀を縦に使えているか 確認と練習の小道具。
■ 手首を縦に使いたい。
ご存じのとおり、柔術や合気道では手首を縦に使う機会が多いです(Fig.1左図)。
Fig.1 左:縦(撓屈&尺屈)。右図:手関節の伸展屈曲
手刀詰(二教)の「くっ」とかけるときや(Fig.2)、
Fig.2
合気上げの「くっ」とかけるとき (Fig.3)。
Fig.3
しかしながらご存じの通り、手首というのは勝手に動いてしまって腹が立つものです。「小手先で技かけてしまう」というやつです(Fig.4)。
Fig.4 「もう鍛造して固めてしまいたい!」と誰もが思う。
技をかける時「合掌する」とか「指で導く」というイメージ法を使うのもよくあります。その他に、繰り返し練習で体に癖をつけてしまうのも手っ取り早そうです。以下はその癖をつけるトレーニング法(案)です。
■ 手首を縦につかうための身体練習
長いものを振り回す練習はその先端の軌跡によって、自分が手首を縦に使えているかどうか確認できます。できれば剣の先端にLEDつけてシャッター速度を落として撮ればより明確ですが、網膜には残像がのこるので鏡でも十分です。自然に手首を縦に使える上下斬りよりも、角度をつけた振り方のほうが手首のブレ癖がよくわかると思います。横一文字の抜き付け(Fig5)または、45°袈裟切(Fig.6)など。
Fig.5 水平抜付をから見たところ
Fig.6 45°に倒した鞘からそのままの角度で。鞘がないときは左手で受けた状態から発射してもよいです。
剣先が泳ぐと「手首がフラフラしているな~」とよく分かります。同一面内での軌道で棒が振れるように練習しましょう。