2020/10/6 (火) 野外道場
1. 非接触の練習方法
久しぶりの野外稽古です。日没後はもはや寒いです。
新型コロナ感染症の予防のために接触しない武道練習を探しました。
1.短棒で接触の感覚と力の方向を精密に。
接点が点になるのと、ずれると滑ってしまうことから、徒手でやるよりも精度が求められます(Fig.1)。
Fig.1 棒同士は直角に交わること。
2.力の照準を合わせる練習を、杖で。
力の方向を正確にするのは案外難しく、ちゃんと中心を攻めているつもりでも実はずれていることがよくありますね。受をしていると、少しのズレでたちまち技が緩んでしまうのを感じられると思います。そこで杖を使って力を真っすぐ出す練習です。
始めはペットボトルに乗せたピンポン玉を突いていましたが、転がったピンポン玉を拾いに行くのが面倒なのと、野外でやると風でピンポン玉が落ちてしまうという不都合がありました。それより、腰くらいの高さの台に置いた木刀の柄頭を突くのが楽ちんです(Fig.2) 。
Fig.2 左:ピンポン玉とボトル 右:木刀
ゆっくりやっていいのですが、(ずれてるな。)と分かったとき手先で方向を修正するのではなく、膝の位置を変えることで修正するのがポイントです。爪先、膝、肘を常に同じ方向に(Fig.3) 。照準器は膝です。
Fig.3 膝を照準器とするとき、内股を締めて腰を入れた状態であること。
3.13の型・左
すこしやらないと忘れてしまいます。復習をしました。次回は同じ13の型の右構えをやる予定です。
4.ボクシングのフットワーク
合気道の果てにボクシングを始めた人がいます。ボクシングのフットワークを合気道の体捌きに使うことを教えていただきました。言葉ではうまく言えませんが、なるほどです。低いまま腰から素早く動き、守り=攻撃になっています。とても面白いものでした。
< Debreafing >
感染問題と合気道集中コースで体力限界のため今年は野外稽古がほとんどできないうちに、寒くなってしまいました。例年野外道場は10月に閉じるので、これが年内最後となりました。ただいま稽古中に一瞬寝てしまうほどヘロヘロです。しかし以前のように(こんな練習をずっと続けていいのだろうか…)と悶々となやむしんどさよりも、明らかに大事だと思える稽古に必死について行くしんどさのほうが、全然気持ちが楽です。私は最近ラッキーだなぁと思います。