2019/9/27(金) 九条
1. 当身の練習としての巻き藁突き
合気道で当身を改めて習うことはなかなかありません。打撃の基礎がなければ、合気道を長年やっていてもちゃんとしたパンチは打てないままです。そんな場合に役立つ空手の稽古でした。
1. 無限短刀捕
相手を変えながら無限に短刀捕をしました。はじめは相手の「突いてくるアクション」を捌きますが、次第に相手の「突こうとするインテンション」に反応するようになっていきます。なぜならめちゃくちゃ疲れて頭が働かなくなり、膝はヘロヘロに緩むから。
Fig.1 どっちがどっちか分からなくなる
受ける側の人は、大の字体操をしてからだと、より広く相手を見ることができます。
Fig.2 大の字体操
2. 巻き藁パンチ
巻き藁は木の棒に藁を巻きつけた、突きの練習道具です。硬く固定された木は痛そうで硬派ぽくて怖いなぁ というイメージがありましたが案外デリケートでとても有用な練習方法でした。「自分のパンチの反射波を捉える」のは、人体だと難しいですが、巻き藁だと分かりやすいです。
Fig.3 そんなに強くたたくわけにはいかないし、条件が毎回変わる生体は難しい
木の表面より胴体ひとつ分くらい奥を殴るつもりで突くのだとすると、間合いはとても近いです。柔術や合気道の当身は、崩れた相手が立ち直らないようにキープしておく役割で使ったりするので、間合いはもっと遠めです。が、拳で相手の立ち直りや反射を感知しなければならない点は同じです。合気道の当身で巻き藁パンチするのはダメですが(危ない)、押しすぎず緩すぎず丁度良い当身をするセンサーを磨くには 巻き藁パンチは良い稽古だなと思います。
Fig.4 巻き藁自作された人に感謝しながら 巻き藁に謝りながら