大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録242

2020/6/28(日)京都

                   <まとめ >

 1.  基本の体捌きを真面目にした結果の四方投げ

 

 1.つるりん四方投げ

手を握らずに「手のひら X 手のひら」で四方投げしてみました(Fig,1)。技をかける人も片手で。すると相手の中心を捉えながら、一体となって動く練習となります。ツルリと滑って外れたら、中心方向からずれてしまったと分かります。

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 Fig.1 握っていないので指でなく手の内の一点を意識しやすいです。

 

 2. のびのび四方投げ

腕は力をいれません。背中~肩~指先まで関節を伸ばしてノビノビして腰の力を伝えます(Fig.2)。腰から前にうごくとき私は浮いてしまいがちなのですが、膝が使えていないためです。胸を開いて肩と腰を落とすと、こんなにノビノビやわらか腕でも、きちんと相手の腰にきます。

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 Fig.2 接点の上肢でなく腰にくるので無理なく崩れられる

 

 

3.つながる手段としての当身

片手取させたとき、逆手のパンチを防いで相手を止めるために当て身が役立ちます。型稽古ではパンチの心配はありませんが、そのかわり、あまり理想的でない攻撃(緩すぎたり、固まりすぎたり)がくることもあります。そんな時に、相手と繋がる手段として当身を使えます。片手取りさせた方の肩を詰め (Fig.3 左図ベクトルB)、当身で浮かせ(ベクトルA)、膝で低く(ベクトルC )。水平方向だけ見ると(Fig.3 右図)、両方の腕の水平ベクトル (A,B) は相手を中心にまとめ上げるように収束しています。このように複数の方向を使って相手とピッタリ繋がれると、このあとの技の練習も感じやすくて学びが多くなるので効率的です。

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 Fig.3 相手をポカリ!とするのではなく、有利な接点を増やす当身