大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録212

2019/11/15(金

                   <まとめ >

 1. まだまだ使ってないところあります。そこを使わないとできないことがあります。

 

私は今まで足首と足指をほとんどつかっていなかったことに気づきました。長年なぜできないんだろう?と悩んでいた数多くの大事な操作は足首などが使えないかぎり、できなくて当たり前だったのです。

1.ありえなさそうでできること

左半身から前足を退いて右半身になると普通手の位置も一歩分退きます(Fig.1)。でも手に重さを乗せるには水平方向の位置は維持したいところです (稽古記録182Fig.1参照)。

 f:id:fanon36:20191116213753p:plain Fig.1 一歩さがると当然手もさがる。

  (稽古記録182 Fig.1再掲)

 

それはできます。姿勢を低くしながら上体はしっかり立てます(Fig.2)。やってみると前につんのめってしまいますが、足の裏をしっかり床におしつけると重くなります。しかしそれには足首がとても柔らかく使えなければなりません。力づくでない四方投げは角度&流れである程度クリアできますが、強い相手に対して抵抗しがたい重さを加えるにはこの技術が有用です。

f:id:fanon36:20191116212631p:plain Fig.2 前足(リボンつき)を一歩ひきながら手の位置は垂直にしか変わらない

 

2.足首の可動域と操作の重要性

同様に手の位置を引かずに膝立ちから正座にするということも、足指と足首を極端に屈曲するとできます(Fig.3)。

f:id:fanon36:20191116214643p:plain Fig.3 B:座っても手は後ろに引かれずに垂直に移動

 

このように、足首と趾が使えないとできない身体操作があります。私は最近まで知りませんでした。この技術は外から見ているとあまり分かりませんが、組んでみると「え?!そうなるのか!」と驚きます。重い操作、相手を軽く立たせる操作などが、なんだか不器用にしかできなかったり、むりにやろうとすると代償としての股関節や腰に負担がかかってしまったりするのは、私が足首を全く使っていないに等しかったからです。

まだまだ無視している体の部分がたくさんあるんでしょうね。