2018/2/16(金)18:30-20:00 地下道場 <参加者> 2名 <負傷者>なし
【毎日運動】
ここで、毎日行う基本運動5つを挙げます。
① 外股踵上げ (稽古記録18【4】歩くための筋トレ)
② 股関節回し (稽古記録24【2-2】体の移動のしかた)
③ じっくり歩き (稽古記録19【1】その「一歩」に乗る練習)
④ 壁ジャンプ
⑤ 舟漕ぎ運動
1〜3はリンク先に詳細があります。4壁ジャンプは、壁に向かって突進し両手をつき、腕をバネにして壁を跳ね返し、後方に下がる。自分の体重だとどれくらいの加速度で動くことが自然か、体で覚えます。
5舟漕ぎ運動は事項。
【舟漕ぎ運動】
運動自体は有名なのでポイントだけあげます。ぎこちなくピョコンピョコンと前後してしまうときは腰が高いか、足幅がせまいかもしれません。低くなってください。後脚に乗る時は膝が90°近く曲がります。とてもきつい姿勢で合っています (Fig.1①)。②手を体側に上げ、③ 同時に上体を前へ送ります。前のめりにならないように注意。④で手を下方に出す。
③で加速をつけて、時間差で④が来るので力が強くなります。前回(稽古記録24)の反省会で出てきた「バリーさん効果 (力積↑)」です。
Fig.1 舟漕ぎ運動は実はとてもキツイ
【復習】引き落とし
つまみ落としをやりました。まず体が下がり、その波が伝わって腕が動く(Fig.2①)。受を落とす初動の方向は、受が動きやすい方向である斜め下方。受の上腕の延長線上です (②)。受が落ちたら、自分の体が後ろへ下がることによる加速度に任せて、同じ高さでまっすぐに後ろへ送る (③)。途中で捻ったり返したりせずに まっすぐ直線的に。早く手を離しすぎないで下さい。長い距離であるほど受にエネルギーが入ります(今日のDebreafing参照)。うまくやられると、吹っ飛んで壁に激突します。
Fig.2 余計な動きを入れないことがポイント
【押さえ技】
床に落ちた受が、反撃してこないように固定する押さえ技です。二教で説明します。膝で受の側胸部を押さえ、受が体幹を回して起き上がることを封じます (Fig.3①)。受の腕を肩から伸ばす(②) 。ぎゅうぎゅう伸ばさなくていいです。ピンと張って床にくっつけたら それでいいです。受の肩関節は、腕をバンザイのように頭側に90°以上。受が暴れて起きそうになったら、下に押し付けるのではなく逆に上半身を浮いた体に (③)。フワフワと弱くなりそうな気がしますが、実際は体が浮く分だけ両手が受を押す力は強くなります。作用反作用の法則です。
この上半身は、鉄棒遊びで回ろうとするときの体に似ています。思い出して、受の腕で鉄棒してみてください。
Fig.3 はじめのうちは1,2,3と確認しながら
<Debreafing>
A:仕事 W= F (力) x L (距離)
B:力積 P= F (力) x t (時間)
a:エネルギー K= 1/2mv^2 (m=質量 v=速度)
b:運動量 p= mv
「A 受けた仕事」=「a エネルギーの変化」です。Fig.2で左手が受を導く距離が長いほど、仕事は増えて、受が吹っ飛ぶエネルギー(速度)は大きくなります。意外なほどのスピードがでるわけです。
同様に「B 受けた力積」=「b 運動量の変化」ですから、接触時間が長いほど受が吹っ飛ぶ速度は速くなります。
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稽古中にAmazonから届いた本を食堂で開いていました。合気会の遠藤征四郎先生が佐久道場20周年記念に合気道について書いた本です。とても素朴で謙虚な内容でした。稽古風景を切り取った白黒写真の光の加減が美しく、写真だけで芸術作品のようです。
こんな人でも、力の技から柔らかい技へ転向した当初は全く技がかからず、受はびくとも動かなかったそうです。恥を忍んで弟子に「まだ新しいやり方が上手くできないから受をとってくれないか」と頼んで受にも柔らかく受けてもらった。5年ほど稽古して、柔らかい技が本当に効くようになったそうです。
力ずくの稽古相手では力を抜く練習はしにくいため、柔らかさを体得するには女性と稽古するのが良いと言いますが、そうそう女の人とばかりやれませんよね。そう思っていましたが、遠藤先生のそのくだりを読んで衝撃を受けました。何のことはない、素直にそう頼めば良かったのだ。なぜ思いつかなかったのだろう?「ほら 動かないぞ できてないじゃないか」と意地悪する人はどこにでもいます。そんな時(くそっ 筋肉バカめ!)と同族嫌悪していました。小さい…!これからは 私も変わろうと思いました。
@ Trattoria Gus亭 (https://ameblo.jp/gustei/entry-12078971926.html) 安くておいしいので今日もテーブルは満員。カウンターも広くて寛げました。取り皿を温めているんですよ 気遣い…