★ 基本 ★
・ 浮く体=低い体、は両立する ・鍛えることは大事
<稽古記録>
2017/12/4(月)18:30-20:00 地下道場 <参加者>2名 <負傷者>なし
前回に続き体捌きをじっくり。
【1】沈む
合気道は上体を固定し股関節以下だけで動く。そのままでは可動域が狭くチョコマカした動きになります。腰を十分落とすと可動域が広がり、速く大きく動けます (Fig.1 C)。
Fig.1 低いのに浮いた体
その姿勢での注意点は2つ;上体が前傾しがちになるのでまっすぐに保つこと(A)。揃えた前足は踵が軽く浮くので重心は後足に掛けてしまいますが、ちゃんと前足に載ること (D)、そうすると次のアクションにすぐ移れます。特に私は普段から後ろ重心の体型なので注意が必要です。頭の高さを一定にして動き回れるように、足腰の鍛錬を兼ねて練習しましょう。
【2】 沈む+浮く=リラックス丹田
下半身を沈めていても、浮いた体であるように。半分背伸びをするような、重心が高い姿勢であれば浮いた体の維持は容易ですが、下半身を低くしても同様の動きができるように。Fig.1のBは何でしょうか?Aは上半身が浮いて上方に伸び、Cは下半身が沈んで下方に落ちます。その間の腹はどちらからも引っ張られるので、柔らかく空疎です。Bは力の抜けたリラックスした丹田を示します。
【3】正面打擦り抜け
Fig.2 下半身だけで気づかれない程度かわす
正面打を躱すとき、首だけじゃなくて体全体をわずかに傾けることで行うと、そのまま転換するだけで手刀の軌道から外れて、相手の背後へ回り込めます。FIg.2では大げさに傾いていますが実際はごくわずかです。ただし体全体で傾くのは下半身で行うので、素早くするにはやはり足腰の鍛えが必要です。
【3】四方投 足だけ
この体捌きを四方投に応用。Fig.3は受を省いて図示してます。Aの相半身揃え立から左足を引いて揃え(B)、左を踏み出し転換(C)、前足を引き揃える(D)。シンプルな前後移動だけです。
Fig. 3 足は体位の転換してるだけ
【4】四方投 腕付き
自分の腕の下をくぐるように転換します。技の中で受の肘関節を進展させる部分は、自分の腕を鉛直線上に振り上げることで行います (Fig.4C)。この振り上げは途中で止まらず放物線を描き、最後は物を捨てるように。舟漕ぎ運動の手です。
Fig.4 四方投体操
足も腕も、壁画の人物みたいに直線的な運動です (Fig5)。千回やります。
Fig.5 頭の位置が串団子のように一直線
【5】ペアで四方投体操
二人組で上記の四方投をリズミカルに行います。本気技でなく、丁寧に細部をチェックしながらです。持ち手をぎゅっと握ると受が立ち直ってしまいます。軽く支えるだけの持ち方だと受が反射的に硬くなるのを防げます。普段の道場では両手を輪っかにして受の手を引っ掛けるようにしますが Fig.6 A)、更に体感が得やすいように、片手で、親指を使わない摩擦力持ち (B)すると、一体感がよくでます。
Fig.6 少しでも抵抗感のない方法を模索
<Debreafing>
この日は運動量が多く疲れてしまったので、会合はただ栄養補給してました。おいしかったです。
@PIZZERIA ACCENTO (大阪市北区)先週開店したばかり。イタリア窯の直球料理は真面目。