2021/1/8 (金) 中央区
1. 受の体を立体的にとらえ、深さを計算に入れます
軸は体の中心をとおっているので、受の体表面と軸とは到達距離が異なります。
1. 方手持ちから中心線に沿って喉元に至る。
手刀の延長を剣になぞらえて、剣先が相手の喉元へ刺さる角度に攻めていくのは基本です。しかし片手持ちなど、上から押し下げる力を加えられると、そこから相手の喉にダイレクトに向かうともろにぶつかってしまいますね。その時は一旦腰や足元など低めを刺し(Fig.1 A)、そこからU字にバウンドして相手の中心方向へえぐりあげて浮き崩し(B)。
Fig.1 接点aを押し上げるとぶつかりますから、ここは固定したまま力の方向を曲線的に変えていく。
力の通り道は、相手の体の表面でなく内部の芯に沿わせることです(Fig.2 B)。
Fig.2 正面から見ると相手の中心は蝶ネクタイ(A☆)の方向ですが、芯はその奥(B)。
2.崩されるのに合わせて、強い構えができる位置へ足を捌く
両袖取りで押されるのを止めるには、構えの姿勢が強いです(Fig.3)。
袖持ちされた高手(b)でなく、意識は手先の剣(a)。剣先で喉を突くようにして止める。
Fig.3 取られた上腕(b)を意識せず、あくまで剣先で突く(a) すなわち基本の構え。
ここから相手は攻撃してきますから、このままでは構えの姿勢が崩れてしまいます。その場で構えを維持しようと頑張らずに、楽に構えられるポジションに移動しましょう(Fig.4)。足捌きです。
Fig.4 ポジションを変化させるに際して、大切なのは常に相手の中心を攻めながら行うことです。繋がりが切れると、相手は構えを取らせまいとするので先手がとれません。