2020/9/8(火)中央区
<まとめ >
1. 腰に乗せる体捌き
前回に引き続き腰で受けることを意識します。
■ 両手持から崩すとき
「いい角度」で両手持ちの肩を詰めることができても、そのあとの崩しに移行するときにつながりがきれてしまったりします。
上記の「いい角度」を作るために、肘だけが前に出てしまっているとか、脇を締めようとして体幹がねじれているとかです。なので「あ、重いな。」と思ったら、確認してみましょう。ふっと軽くなるところがありました (Fig,1)。そういう場合は、受け手にとっても付いて行きやすく感じます。
Fig.1 自分と相手の中心を結ぶ線(相手の腕長軸~喉元) が二人の結ぶルート。肘だけ内に入りすぎている場合は、左腸骨棘も間合いに入れて方向を揃えると体が1つになります。
■ 横面打を受けて、入るとき
横面打を受けるのは剣を逆手でうけるような動作です。引かずに、剣先を相手にピタリと向けて受けるのですが、腰を落としながら早いタイミングでうけようとすると前のめりになりがちですね (Fig.2) 。体が一本に強くなっているため横面打は止められますが、次の崩しに移る際に相手が付いてきません。水平方向 (床) を基準に見ますと、肘と腰の位置がずれているので、体で運びにくいのです。なので一旦真面目に寄足 (足と言っているが実際は腰先行) で相手の力を腰に乗せてから、崩しに行きましょう。受けている側が、無理なくついていけるのが目標です。
Fig.2 A: a左股関節 b左肘 B: c肘にかかる力を腰に流せる