2020/1/25 (土)
1. 中心を捕まえてポイ
猫を、動かしたい方向へとにかく押すと、ぐにゃーっとなった挙句に嫌々引きずられますが(Fig.1 左図)、猫中心を捕まえてひょいひょい動かすほうが爽快です(右図)。
Fig.1 邪魔な眠り猫をどかす
いろいろな基本技で中心をとる練習をします。
1. 呼吸投
受を崩したあと「相手の後ろの三角点」に倒したいです。強い「折れない手」で顎の下をちょんぱしても倒れますが、そうすると強引な感じが残って気分が良くないものです。一方、"受が、喉元を攻められたくないから逃げていたら三角点に倒れていました"、という場合は強引さが薄れます。その際に、力の方向が倒したい方向に引きずられてずれないように、剣先のイメージを使ったりします(Fig.2)。
Fig.2 肘鉄ではなく体全体が切っ先に集まる
2. 三か条で取る
三教を受けるときに、腕を引っ張りまわされてついて行くのが大変な時があります。同様に三教をかけたいときに受の肘がグラグラ逃げ回ってしまうことがあります。どちらも腕だけでかけようとしてしまうことが原因かもしれません。力が体幹に伝わるように、肘が自然に曲がる方向に入ってそれを固めます。その「固まった圧」を維持したまま、「中心を引き寄せるにはどの方向かしら?」と感じながらソフトにやりましょう。
Fig.3 八相の構えから斬り下ろす…というフォームは外形の説明にすぎません。
3. 手首で肩を返す押さえ込み
胸持ちした相手の拳を、そっと運んで不安定にさせます。手で引いたり押したりすると抵抗されますから、足と身体でそっと。
Fig.4 肘をギュウギュウ押さなければならないときはベクトルが迷子になってる証拠です。立ち戻って観察しなおし。