大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古会中止のお知らせと、COVID-19接触者のリスク評価

【稽古会中止のお知らせ】

8月10日に予定していた自主稽古会とその前の感染予防策講義は中止になりましたのでお知らせします。

さて今後もCOVID-19への濃厚~微妙な接触、というアクシデントはあるでしょう。その場合の行動制限について、だいたいどのように考えたらいいでしょうか。これは実際今回の例ではありませんが、例えば8月10日の稽古会を開催予定のN氏が、職場でCOVID-19感染者S氏と接触したとします (N氏とかS氏というのは星新一ふうです) 。稽古会は中止にするべきか否かを検討しましょう。

 

 【例題】

N氏の同僚S氏が、8月5日に症状が出現し当日にSARS-COV2のPCR陽性と診断され、自宅隔離が始まりました。S氏からN氏に感染りうるのは8月3日ごろ~5日です(Fig.1 ①)。感染ったN氏が症状を自覚し始めるのは8日~12日ごろでしょうか (②)。N氏がほかの人に感染させるくらいたくさんのウイルスを排出し始める(「感染性がある」という)のは、症状が出る2日前~発症後7-10日ごろです (③)。早ければ8月6日ごろからです。とすると稽古会予定の8月10日には「Nさんは症状がない (一見元気) にもかかわらず、他人に感染させうる。しかもPCR検査したとしても偽陰性になる可能性が高い」期間に当たります。これは稽古会は中止にしたほうがよいです。

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 Fig.1 実際は時間軸上の点の情報しか得られない為、発症日(診断日)が近い二人はどちらからどちらへ感染ったのか、あるいは同じ他の感染源から同時に感染ったのか、分からない。S氏の方がN氏より先に発症しても、実はN氏からS氏に感染していたという可能性もあるわけです。

 

活動をあれもこれも禁止にするもの困るし、ぎゃくに論理的に検討することなく「まあ大丈夫だろう(正常性バイアス)」というのも困ります。個々に考えて決めればいいと思います。

 

今回は杖特集で新しいチャレンジングな内容が一杯だったので残念。また今度よろしくお願いいたします。