2019/12/ (木)
1. なぜそうなるか。がんばって説明してみる
1.理解の助けには、等身大で説明してみよう。
合気道では「理合(りあい)」という言葉をよく聞きますが、単語の意味かよく分かりませんでした。今は理合いとは因数みたいなものかなあと思っています。理解の助けのためのものです。
たとえば、技の練習として螺旋や円の動きをダイレクトに真似するのではなく、理屈通りに動けば その集合が結果的に螺旋や円になっている…(Fig.1)。ここでいう理屈の個々がそれぞれ理合い、という感じ?
Fig.1 横面打の説明が分かりやすい
2. 目線を先に という当たり前を忘れてた
体位の転換のとき、頭部先行で動くとやりやすいですね。考えてみると当たり前だなあと思いました。正面以外(右左後)から斬るとき、相手をチラ見して認識してから斬るはずだからです(Fig.2)。漫然と型をしていると、それを忘れて「右に向く型だから右に向きます」みたいになってしまう。型コワイ。
Fig.2 右
3. 説明できないのは対象が深淵なのではなく自分がバカなだけ
昔、「合気道は理合いが分かっていないとできない、しかし理合いとは何かは説明できるものではない」と説教され、『ならば言うなよ…』などと思ったものです。「言葉で説明できないものなのだ」と言うとき、人はなんだか偉そうで、カッコ悪く見えます。もちろん言葉は限界ある道具なので表現できない事実は残りますが、私が何かを説明できないとき、説明しようという対象が深淵であるためか、自分の分析説明能力が足りないためかは、判別不能なはずです。なので私は説明する努力を、自分の能力ぎりぎりの間際までしていこう!と思います。それは等身大で地に足付いた説明です。宇宙とか気とかいう自分を大きく見せるための説明でなく、困っている学習者を実際に助けるための説明です。そういう指導者たちは実際におり、勇気づけられます。