2019/12/2 (月)
1. 失敗の原因検索タイム
技がうまくいかないとき、(自分がいま、手先でコチャコチャやってるのは まるで見当違いっぽいぞ…)という違和感くらいは感じられるようになりました。だからといって失敗の原因の同定はできません。たとえば「ベクトルがずれてるっぽい…」という大まかなところは分かっても、理想のベクトルを自力で発見できたことはありません。
自力で失敗原因を見つける技術がないと、自習の際に惰性的な身体トレーニングに堕してしまって怖いので、現段階でメジャーなチェックポイントだと思う事を覚書しておきます。
■ 失敗の原因検索 その1:ズレの確認方法
目指すベクトルは合っているが、実際のベクトルがずれている。「やってるつもり」というやつです。Fig.1Aで筒の方向に押したいのに、接点ばかり観ていると変な方向に押してしまっています。これ、本人は真っすぐ筒の方向に押してるつもり。難しいですね。バイクの橋渡りテストのとき、ハンドルや前輪を見ていると落ちますが、遠くを見て走ると真っすぐ渡れるのと同じかもしれません。手元の接触部分でなく視線を遠くのゴールにセットすれば、手元が自然にいい方向に自動修正されて、”観念上のベクトル”と”実体のベクトル”とのズレは狭まるのではないでしょうか(B)。
Fig.1 押しているのに動かないという事実が、「あなたが作っているつもりのベクトルは”観念ベクトル”ですよ」と言っている。「つもり」って頼りないなあ。
■ 失敗の原因検索その2:順序から推測
技を小分けして順序良く並べます。ある手順で止まってしまう時、その手順をどうこうしようとしてもうまくいかないです。たいていは、止まってしまう手順の一個手前の手順がすでに失敗していることが多いようです。少なくとも1つは前に戻ってから考え直さないと解決しません。
また、ある手順はその前の手順の結果であると同時に、その次の手順の準備です。「次の手順に行く為には、今どうなっていたいか?」を考えると目安になりそうです。お料理みたいに全ての手順が、次の手順につながります。
Fig.2 失敗例:タコ焼き宇宙ステージnで焦げて粉っぽく崩れた。原因検索Step1: 前のステージ[n-1]に戻る。強火すぎた? Step2: 次のステージ[n+1]は外側カリカリ中身トロトロが目標 ⇒ 理想的nの仮説:ステージnでは表面を焦げない程度に固めるべき。
それでうまくいかなければ手順をさかのぼる。ステージ[n-2] で油の引きが甘い?もしくはステージ[n-3] で生地をしつこく混ぜすぎたりダマを残したりした? など。論外:生地にソース入れちゃった。