2019/11/25(月)
1. スポンジボールを踏んで腰を入れよう
足の裏をイメージするって間違ってましたよ。
1. 足の裏の体重移動で腰を少し押し出す:天地投
諸手取で引かれるところから開始します。押してくる相手につながるのは比較的分かりやすいですが、引っ張りに対して繋がるにはどうすればよいでしょうか。膝を抜いて少しだけ腰を前に沈めます。年嵩の先輩は「スポンジみたいな柔らかーいボールを爪先でゆっくり踏むときのように、足の裏の体重移動をするのだと先生は仰っていました。」と教えてくれました (Fig.1) 。手で押さずに腰が前に重く落ちて、繋がる感じが分かります。
Fig.1 前重心の前足裏で更に前に重心移動するには、つんのめらないための工夫が必要
先輩によると、"型稽古はこういった理論を確認するためのものだから、強い相手をそううまくは倒せないが気にしないように"。そういえば柔術の先生も、初学者には技を細かく区切って教えますが、これは絶え間なく相手を崩すことを確認するためにやるのであって、流れを犠牲にしているのだから実際に技は掛からないのは妥当。と説明されました。『「技が掛からない≠間違っている」はいつも成り立つのではない』シリーズです。今やっている練習の目的は何か、を知らなければなりませんね。合気道はアタマが要ると言われるのはそういうことかもしれません。
2. 注意点をイメージするのではなく感じること
足の裏や膝裏の使い方をやっています。光岡先生の本には、注意点を頭でイメージすると意識は頭にくるので中心が上にあがってしまう。イメージするのではなく、そこを観察するのです、とありました。すごく分かりやすいですね。
Fig.2 A:首座(黄色部分)は頭。意識しているのは本体の足ではなく観念上の足なので、実体の足はかえって実感がなく動きにくい。BAD。B:実体の足が首座。足が中心になり、中心が下がる。GOOD。
3. 立つのとしゃがむのは同じ
腰を高くしゃがむのが立つことだとすると両者に境界線はないよね、ということも書いてありました。しゃがむ習慣がある文化圏では分かりやすいです。昔 外国で働いていた時、アメリカ人達がヤンキー座りできないのを見て面白かったです。後ろにひっくり返っちゃうみたいでした。
Fig.3 普段からしゃがむ人は、しゃがんだ時の低い重心のまま立てる。