2019/5/29 (水) 10:30-11:30 吹田道場 吉田先生
1. 投げない、開く に戻りましょう。
2. 切っちゃう
「原点回帰」の日です。原点てなに?とりあえず今日は「投げないこと」「開くこと」+αです。
1. 投げないこと
1-1.体軸回しくっつき準備:逆半身突か片手持呼吸投
ポイントは投げようとせず、自分が無心にクルリです。投げなければならないとすると、外転換のあと逆回転に体を開くなどの操作が気になってしまいます。場合によってはクルクルし続ければよい くらいの感じです(Fig.1)。そうこうするうち入身投げ体勢になってたらそうします。
Fig.1 孤独な回転
1-2. 同じことを袖持ちで
初めから袖などを持たれていても、そこを気にせずに上記と同じように回ります(Fig.2)。持たせた受の手を意図的に操作しようとすると固まります。気まぐれにバンザイしたら案外受がついてきたりします。受の崩れ方によって四方投げ的になったり入身投げ的になったり、納め方は色々です。
Fig.2 受は指を巻き込まれて傷めないように
1-3. 同じことを座って:座位呼吸投
正座して、片手持ちか胸持ちで同じように孤独に回ります。受の行きたがる方向によっては膝で動いて体軸追跡します。
Fig.3 結んだ位置の高さは関係ない事が分かります
1-4. 両手持合気下
分かりやすく大きな動作で結びます。自分の両手をくれてやるように。しかしその後は体幹全くリラックス(しているように見える)。力持ちな受が本気で上げようとしているのを なぜ先生が背中も肩も静かなままコントロールできるか不思議です(Fig.4)。受が安定して力を出せなくなっているとすれば あり得る話です。取の体が持ち上げにくいゼリーみたいな時とか。
Fig.4 不自然なほど自然
2. 開くこと
開いた状態というより、体を開く動作を指すようです。刀の鞘を抜くときのように。抜き終わった後も、意識でだけならその姿勢のまま入れるのでしょうが難しそうです(Fig.5)。
Fig.5 お腹リラックスで開きまくってます
相手との位置が、抜刀するには近すぎるなど都合が悪ければ、体の方を動かします(Fig.6)。
Fig.6 A:窮屈で抜刀できない B:体を動かしたらできる。
3. 合気道ってこれですよ
と言って先生がやったのは、多人数掛けでも一人相手でも一緒というものです。多人数で同時に正面打ちしてくるという珍しい光景。よく見る多人数掛けのように時間差で一人ずつ相手にするというわけにはいきません (Fig.7 A)。謎々。全員の攻撃を一辺に止めたのは、切り込んだからです。切った瞬間、刃物があるような錯覚を覚えて困惑します。
Fig.7 A:一匹に麻酔薬を打つ間に他のに咬まれる B:剣で切れば一匹でも三匹でも同じ