大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録231

2020/3/19(木) 

                   <まとめ >

 1.  下げてない

 

尻餅をつかせるシリーズです。

合気道で隅落しや片手切り下ろしなど、「立っている相手を地面に落とす系」の技があります。というかだいたいはそうかも。これらの技は、パッと見は「下方に落としている」ので、稽古者はつい、相手を引っ張り下げたり、押し下げたり、バランスを崩させて突き落としたりしたくなります。しかし実際にはしっかり立ってる人間は強いから、そういうやり方で技をかけるのは難しいです。わりあい相手の協力を必要としますね。

自分の体格が相手と同等かそれ以下の場合は、その逆の崩し方がまだマシです。つまり相手を下方向でなく、上方向に崩す構造です。浮かせてから尻餅をつかせるかんじ。

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 Fig.1 片手切り落としの例

 上方向に崩す時、腕で持ち上げないことが第一です(Fig.1 A)。(相手は自分より体格が良いという心構えですから)重すぎます。
その後は相手が自然に落ちるのを、いいタイミングで誘導というかサポートします(B)、相手を解放してしまうとその隙に人は立ち直るからです。また、無理に引っ張っても逆に相手は力づいて立ち直りますからあくまでサポート程度なわけです(C)。
基本的な注意の繰り返しになりますが、手でやると引っ張りになるから腰でやります。私は剣の引き斬りの腰に似ていると思います(D)。

相手は尻餅つくときやつんのめって上手に転ぶときみたいに自分で落ちます。だから見た目に自分から落ちる時みたいに自然な落ち方になるのが正しいです。引き落とされたが如くに腕が伸びたり肩から落ちたりするときは、(ちがう。これは協力してもらってしもうている。)と思います。