2019/12/4 (水)
1. 腕無シで、技をかけてみる実験
「武道で型に嵌めたり、道具を持ったりするのは、自由すぎる手を縛るため」と言われたりします。たしかに私も、固定しているつもりの手首が勝手に動くのがもどかしくて「グルグル巻きにふん縛りたい!」と毎回思います。
Fig.1 スネアドラム叩く
■ 体幹だけで技の基本形を試してみる。
師範方がときどき、手を使わずに技の型を説明されますね。これを自分たちでやってみると、まあできないのですが、受が相当協力してくれると少しできます。受としての攻め方がよく分かったのが意外な利点です。私はだいたい受け方が下手で、手だけで押したり腰が残ったりしがちです。こういうのは仕手としてはとてもやりにくいものです すみません。
Fig.2 モノリスも技がかけられる
■ ちょっとずつ末端に。
手で受けた力を体で受けるために、上肢を体幹に一体化する訓練とかいろいろやりましたが、肋骨や肩甲骨の使い方以上に、その時その時の角度がめちゃ大事みたいです。物体から突き出ているバーで外力を受けるとすると、そのバーが折れずに本体に力を伝達できる角度があります (Fig.3)。生体ではこれが難しいのですが、地道に角度をいろいろ試してみます(Fig.4)。 力点は中枢側ほど分かりやすいので、そこからジリジリと末梢側へ。
Fig.3 モノリスなら角度は分かりやすい
Fig.4 生身ではすごく分かりにくいが、「その角度」はあるはず
腕を隠して技をかけあう実験は、いままでぼんやりしていた「力のかかり方」がよくわかってとても楽しいですが、主旨が伝わりにくいために押しくらまんじゅうになってしまうのが難点です。
「乞食の神様」は両腕無いのに木に登る (「火の鳥」乱世編)。たぶん合気道もめちゃうまい。