大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録168(2019/8/3)

2019/8/3 (土) あちこち

                   <まとめ >

 1.  ダメなやつほど漫画が読めちゃう

 

初期衝動を思い出せ

稽古ハシゴの合間にお昼ご飯を食べながら、「合気道って難しい」問題について話しあいました。そう合気道の修練は難しい。伸び悩みについて先輩に愚痴ると「それが普通だ」と慰めてくれます。ありがとう先輩 でも普通じゃだめなのよ。普通じゃないことしようとしてるのだから。普通じゃない国で。普通じゃないスピードで。

お昼会議では、「結局はじめに気をつけようと決めた注意点に戻るよね」という結論になりました。そしてゲームを考案しました。そのゲーム内容を紹介します。

私にとって、いちばん大事な注意点(初期目標と呼びます)は何かと言うと、昨年にきめた今年の抱負でしょう。

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Fig.1 「楽しくない稽古は意味ないよ」「プロレスに転向しろ」「いっそ大東流一本に絞れば?ていうかはよ道着買え。」WhatsApp:<リオグランデの空き道場、まだ押さえとくの?早く早く!>「自分で考えるんだ…」

 

 

1. 折れない手の、もっと先

初期目標トップは、「折れない手(と体)の精度を上げる」でした。天満宮で暑苦しく誓いました そういえば。そして今年度に入ってから、目標を上方修正していました。目指す人の腕は、いわゆる折れない手より、はるかに柔らかいことがわかったからです。もはや別物。だからと言って ただの脱力では 当然ないです。正体不明なので仮に「折れない手進化版」と呼びましょう。これが初期目標No.1。

 

2. 姿勢を正す

2つ目は、良い姿勢。まぁ、ずっと言われ続けていたことです。毎日の自主稽古の中にも組み込まみ、我ながらコツコツとやってきました。…にもかかわらず、つい先週もS先生に「君は姿勢が悪いのを直すように。」と注意されてしまいました。かなり気をつけてるつもりだったのに、まだそんなに悪いのか!と愕然としました。ショック…  しかし客観的に問題点を指摘してもらえるのは有難いことですよ。自己イメージと実際の身体動作は全然違うんだから、他人からの指摘なしじゃどうにもならぬのです。それにしても、いつまでも治らないのは なぜ?

 

3. 投げようとしない

7月のテーマは、「姿勢のキープに集中するため、相手を上手く投げるのを放棄する」でした。上半期過ぎたころには、自分がまだ姿勢すらできていないことに気づいていたからです。技の形に気をとられると姿勢が疎かになるため、期間を限ってこのキャンペーンをはったのです。しかし、人というのはプライドを捨てることにバカバカしいくらい抵抗するものです。どうしてもきれいに技を終えたいとか、できないと思われたくないとか、そういう衝動を引っ剥がすのがこんなに大変とは。でも意志の力でなんとかやってたつもりでした。

ところがこれも、まさに今朝の稽古で S先生から「君は投げよう投げようとするから、円がいびつに歪んでしまうのだ。そこを治したまえ」とのご指摘。エスパーですかあなたは。そして なぜ私は重点的にやろうと努力していることに限ってできないんだろう?

 

4. 原因

なぜ有効な練習ができないのか、分かってます。気がつけば「技をしよう」と思っちゃってるのに毎日気づくからです。人は快楽原理で動く快楽追尾型メカです。練習中に技を止められたり、「ダメだ」と言われたり、「下手だな」と思われるのは嫌なものです。快楽原理に反するので、そんな体験を避けようとオートマチックに調整してしまいます。自分はokだと思いたいし、思われたいよー!凡人が意志の力だけでその欲望モンスターを完全に抑えつけようとするのは無理があったのです。

 

5. 対策:もう下手No.1を目指そうゲーム

じゃあ、不快を快にひっくり返す価値観を組み込めばいいのでは?「ヘタほどエライ。」というふうに。

というわけで、今日から仲間内でゲームを開始しました。ルールはこうです;

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 Fig.2 暫定ルールブック。上:有効 下:減点。基本ができていなさ過ぎて、高度な技術を入れる余裕などないスランプ状態なあなたに。

  1. 道場で以下の体験発生数をカウントして、多いほど 良い。
  2. 1体験1点。
  3. 5点溜まったら1ポイントと換算。
  4. 1ポイントにつき、コーラかビール1本またはKindle本1冊 買って良い(予算は自腹)。
  5. 有効打の体験とは「課題の技がコンプリートできなかった(もしくは受が明らかに無理してくれていた)」、「人から注意を受ける。」「口に出して注意はされないが、人から『コイツできてない、もしくはダメだなぁ』と思われたっぽい(と自分が感じる)」。
  6. ただし、「折れない手進化版」または「姿勢」ができていないことをについて注意を受けたり呆れられたり、自分で気付いちゃったりした場合は 1回につきマイナス5点。

 

2つの初期目標キープは死守し、それ以外の技術についてはオロソカであるほどご褒美が貰えるという嬉しいルールだ。得点結果は仲間に正直に報告する。点数が高いほど褒めてもらえる。快楽原理を逆手に取るわけです。大人であっても褒められるのは快楽ですからねぇ。

 

これで、凡人の頑固なプライドとやらはコントロールできるかな?さっそく今日から実験開始です。なんか方向性が狂ってきてる気はするけど、暑いからね…。初回稽古の得点結果は、次回の稽古記録で正直に発表しますよ。今日の稽古だけで、ビールを浴びるほど飲みながらモブサイコ全巻読めそうだ。(続く)

 

 

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@サルディーニ(https://cucinadisartini.com/) 土曜日の集まりはそれぞれの道場から近いここ。ステキ空間にそぐわぬ汗臭い連中がたむろっていたら、それは私達。