2019/5/15 (水) 10:30-11:30 吹田道場 吉田先生
1. 動かすのは体幹
胸持ちで体捌きを確認する日です。
1. 上下:逆半身呼吸投
胸持ちさせた側の腕を、片手で剣を振り下ろす時のように体の正面でおろして結びます(Fig.1 A.B)。上げると受は復帰して立ってきます。それに合わせて呼吸投げ(C)。もっと押してくるなら転換して呼吸投げします(D)。
Fig.1 無理やり押し下げないよう
2. 逆半身隅落とし
胸持ちの隅落としをやりましたが分かりませんでした。そういえば 何を以って隅落としと呼ぶのか、知らないことに気づきました。いつも同じ型で入っていたので。
Fig.2 隅落としへの道
あとで考えるに、胸持ちを貰う(Fig.2 B)までは良いとして、どう隅落としにつながるかです。普段の逆半身片手持隅落のように斜め後ろに落とす方向は無理があります。隅落としの定義を三船先生版と仮定して背中から落とす形で決めようとすると、受を片足に乗らせ(C)一旦入ってから斜め後ろに落とす必要があります(C矢印方向)。しかしこれは出来たとしても危ないです。相手に入って崩したあと、ひっくり返して前受け身させるのが合気道的かもしれません(D)。これだと複雑に見えて実はシンプル振り子運動ワンサイクルだけです。しかしこの場合は隅落としでなく前受身という呼び名になる気がします。よく分かりません。
3. 体幹上下:肩で入る
肩で結んで体幹ではいります(Fig.3 A.B)。受が自分の正中から逸れる場合(C)は、持たれた側の手刀で逃げないようにするか(D)、自分が位置を変えます。
Fig.3 掴むのはギューッとしない
繋がりが分かりやすいように体幹で直接繋がりましたが、取りに来た手を払って手の平で繋がれば小手返しです(Fig.4)。小手返しの時は小手の取り方に気を取られて、この体捌きを忘れがちです。
Fig.4 小手先でなくやはり腹回しで小手返す
4. 逆半身潜四方投
胸持ちした受の手と喉元を引き伸ばすようにして止めてから(Fig.5 A)、胸持ちの手に逆手を被せ(B)、受の腕の下を外から内へ潜ります(C)。斜め切り上げ(D)すると四方投げです(E)。これくらい膝と腰を使えなければならないと言うことです。私は今でも つい体が残ったり棒立ちになってたりします。
Fig.5 転換しながら切り上げるので足を表に進ませること。
5. 座り逆半身胸持
坐位での胸持を腕の刀で切り下すことで倒しますが、いきなりだと難しいのでまず手刀でなく掌で接触してやります。受の手と喉の間を十分伸ばして受を止めます(Fig.6 A)。この後、落とそうとしてどちらかの手を緩めると立ち直られてしまいます(B)。これ以上伸びないという受の限界で彼を固定したまま、取の腹を回して投げます(C)。同じ体捌きを、手刀で切り下げるときも使います。そうでなければ、受の腕だけ曲がって体は残ります。
Fig.6 点線はヘソのむき