大阪合気道自主稽古会

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稽古記録72 (2019/2/27) 吹田

2019/2/27(水) 10:30-11:30  吹田道場 吉田先生

                   <まとめ >

 1.  中心を取る体捌きを型の中で練習

 

中心に腹から入る練習の続きです。型を使っていくつか練習しました。

1. 胸取で自分中心に結ぶ稽古

胸取りは非現実的な攻撃方法ですが、手を取るより体幹に直接触れるので結ぶ感覚と自分中心の体捌きを学ぶには良い型です。なので受を投げる段階でも両手で受の肘を返したりせず、できるだけ体幹のみで結びが解けないように受を捌きます(Fig.1) 。

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 Fig.1 通常はCで右手で受の肘を☆方向に返す。これを体捌きで行う。

 

2. 横面打外転換

外転換は相手に背を向けるため中心が取れていないと失敗しやすく いい練習になります。先週の横面打呼吸投のようにまず受の中心をとり (Fig.2 A)、受が少し崩れます。そこで外転換することができます (B) 。あとは手をくっつけて落としたりしておさめます (C)。最初に横面打の手に向かっていったり、中心をほったらかしにしたまますり抜けるように転換しようとしたりすると、受は安定しているので後ろから捉えられてしまいます(A’) 。

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 Fig.2 受としても良い練習になる

 

3. 片手両手取呼吸投

全ての技には縦方向の動きを忘れてはいけません。自分の中心で相手を落とす練習をします。片手取で受の手を引き下ろそうとしても自分が崩れるばかりです。自分の中心を保ち下半身で落とします。受はそれにつられて僅かに重心が崩れ、それを下半身で送り出します (Fig.3 B)。刀の柄に手をかけるイメージ(A) で捌くと、受のほうに前のめりになったり受の手に気を取られる(C) ことが避けられます。

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 Fig.3 Bの受の崩れはわずかでよい

 

4. 突小手返

これも小手にこだわらず体捌き中心にやります。小手を返すときに手の使い方に気を取られがちですが、これも腹を回すことで行うことを明確にするために、小手を取ることにはこだわらないようにするのです (Fig.4)。

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 Fig.4  手を使わず転換で突を捌き(B)、逆転換で小手返同様の方向へ崩す (C)。