★ 本日の"幻想のTABOO" ★
① ふらついていい 軸は傾いていい
2017/8/25(金)18:15-19:30日没まで
←野外道場の噴水はお稽古終了の合図
<参加者>2名
<負傷者>なし
<稽古記録>
【1】 前回に続き、運足です。
前回は 「ステップ1.浮かんだ体」をやりました。
今回はステップ2~5です。
2. とことん倒れそうになる;「傾きふらつきOK」を脊髄に叩き込む。
3. 回転;足型に決まりはないが、"小幅で・揃えて・踵でも可"。
4. 大幅に捌く①V字移動;方向や角度に決まりはないが、やはり足はすぐ揃える。
5. 大幅に捌く②スキップ;やはり足はすぐ揃える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 運足の項 終了ーーーーーー
★ 運足はシンプルな運動ですが、目的は身体&無意識の解体と再構築です。
稽古をしてみればどんなに自分の体と無意識が、
”軸を傾けたらいけない、静的に安定しなければならない、寄りかかってはいけない、ふらついてはいけない、重心を浮かしてはいけない、中心は丹田でなければならない、体全体で動かなければならない…”
などの多岐にわたるtabooで縛られているかが分かります。しかしこれらは なにひとつtabooではなかったのです! エキサイティングでしょう?
ところが「なるほど!分かった!」と頭で理解しても、一瞬では切り替わってくれません。気を付けていても、すこし油断すると体と無意識は従来のこのルールを守ろうとします。
回路の繊維を1本1本繋ぎなおすような地道な作業が必要です。
なぜなら、ルールがない、という自由さを生存本能は警戒をするので(自由はエネルギーロスが多く、生命維持には不都合な状態)、そこを宥めながら慎重にしなければ、また自分で囲いを作ってしまいます。そういう意味でも、稽古には客観性をもつパートナーや仲間が役に立ちます。
【2】「気」または「ベクトル」または「鰻」 ~片手交差取入身投~
接する場所(受の拇指示指間 Fig.1)にかかる力の方向と力を変えない(受の無意識に警戒心を起こさせない)
Fig.1 接する部分
という、「何百回も聞いたが一度もできない」運動をクリアするために、いろいろな体の操作法が考案されています。
気をイメージしてもよいし(Fig.2)、鰻でもできます。
Fig.2 ぶつからない力の方向
共通する運動イメージは、
① 指の先から引っ張られて動くように
② 設定する最終地点は遠くに
③ 浮かんだ腕を維持したまま
④ 指が行くから、仕方なく体も傾いたりふらついたりしながらついていく (Fig3.)。
Fig.3 鰻に導かれる運足
練習その1.) 大きな気の先行(上記鰻のこと)
鰻(とか気)が先行する。このとき、安定しなければならないと誤解したままだと所謂「手だけで動いてる」と言われる動きになってしまいます(Fig.4)
Fig.4 軸をまっすぐ、という強迫観念に囚われている人
練習その2.) 小さな気の先行(犬の散歩)
動きをより小さく、意識でより補う運動。実際は真面目に歩いているが、心の中ではFig5.くらいの自由度のつもりでいる。とっさにどちらへも動ける。
Fig5. 想像の犬
<Debreafing>
行動を決定する際に、意識1人に対して無意識3万人 という勢力図だそうです。
意識が1人どんなにがんばっても思うようにいかないのはこのためです。自分の無意識をどう説得するか、が決め手です。
ひたすら繰り返し練習する、の他に何ができるかを考えることは、残り時間の少ない大人には必要です。
例えばCPP(Conditional Place Preference 条件付け場所指向)をわざと形成する。
そのためにDebreafingも必ず楽しく。兎もチェリーアイスクリームもCPPです。
@ Le Roux (大阪市北区天満2-7-6/ 角の小さな仏料理店。深夜2時迄 )