2020/2/9 (日)
1. 長いものを立てる
四か条の「相手の腕を立てる」で悩んでいる者同士でじっくり練習しました。
そこでおそらくこうではないか?という仮説を立てました。最後には技がちょっとましになったので、わりと使えるかもしれません。
■ 長い物を立てる
Fig.1 a=支点 F=力の方向
斜めった棒を立てるには大雑把に3通り(Fig.1)。両手をとって四か条で立てる場合、自分の位置と姿勢は変わらず、且つ相手が浮いて仕手側に寄ってくるのでFig.1-3系でしょう。細かくは、支点が端っこでないかんじ(Fig.2)。
Fig.2 支点が下寄りだが端っこでない、Fig.1-3のバリエーション
■ 長い平行棒を立てる
しかしFig.2において支点と力点が近いとあまり梃子にならないし、逆に離れていると軽々動かせる代わりに片手では操作しにくいという難点があります。ところが前腕は骨が2本ある、という利点があります。
長い物体が二本の平行棒でできている場合、一本だけをずらすことでも縦に動きます(Fig.3)。
Fig.3 a4(支点)を固定。固定していない方の棒の下端に下向きの力(F4)を加える
これをやってるんじゃないか?というわけで、尺骨側(小指側)を固定し、橈骨側(親指側)を落としてみます。この落としを、引っ張るのではなく膝緩めでやります。相手の腕の角度と自分のそれが一致していたら、わりとうまくいきました。
Fig.4 Radio:橈骨 Cúbito:尺骨
先輩たちがやっているのを観察すると、体を落として下に潜り込んだり一瞬相手の手を引き寄せたりしているように見えたのですが、実際にそうすると全然できません。これらは橈骨端を落としている動作だったのではないかと思います。
Fig.5 小指の方が支点で固定(a)。
この先、中心への向かい方とか技は続くのですが、今日はここまで。