2018/7/5 (木)19:00-20:00 住吉
中心を捉え続ける練習です。
1. 逆半身突(外、内)
通常は外側にうけます(Fig.1, 1-3)。内向きに捌こうとすると突に真正面から向かっていく形になるので怖いですね。実際内捌きでは受の中心(ここでは喉元)を制してなければもろに突かれてしまいます。そのために中心を捉える良い練習になります。ゆっくりやりましょう。
Fig.1 三種類の捌き方
はじめに片手で捌くと分かり易いです。右突に対して左手で、受の全面を下から上へ添わせるようにして中心を押さえます(Fig.1,4) 。接触しなくても手刀が喉元に向かっているだけで受は少しのけぞるので突が弱まるのです。多少当たりますがダメージはありません。あとは外転換して呼吸投です。
次に、空いている右手も同時に使ってみます。十字受になります(8) 。そのときも 常にどちらかの手で中心を制しているように、ゆっくり練習します。
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じつはこの練習のように単回の突なら、右手は十字で絡めとることに使うだけで充分であり、わざわざ中心を捉えなくてもいいのです。しかし連続突がくるとそれでは対処できません。左で突を絡め取ってる時に受が空いた方の手で殴ってくる場合、今度は右手がそれを制することができるように右も中心を捉えておくのです(9) 。
2. 逆半身片手持 前受身
Fig.2 切ることでなく合わせることに集中
持たれた手を、手鏡をのぞくように回して(Fig.2 B)、逆の手で受を切り離す捌き方です。気をつけることは受の手を叩き落とすのではないということです。右手を掴まれたとすると、左手は右手の下をくぐって受の前腕を滑ります(D) 。滑らせるだけで受は手を離したくなります。最終的には両手が同じ方向を向くように (D) 。いけない例では、右手が前方、左手が下方、とベクトルが揃いません。力ずくで受の手を振り払ったり叩き落としたりするとこんな風に両手の方向がバラバラになります。
3. 前後切りの効用
毎日木剣で前後切りをしていると、転換がやりやすくなります。かぎ足で180°しっかり回る癖がつくからでしょう。また、前足の膝を曲げて体重を乗せる習慣がつくと、ふらつきにくくなります。 体位の転換が苦手な人は、転換練習の時間のうち何割かを木剣の前後切りにあてると、かえって効率が良いかもしれませんね。