大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

冥王星島17

斜面を ヤギが雪をけたてて降りてくる。拙い足取り。今年生まれのヤギだろう。重い雨戸は数日前にきれいに掃除したので滑りよく開く。その瞬間に日光とともに雪の匂いが本格的に吹き込んできた。暗い部屋で目覚めた時、布団の縁にひんやりと突き出した鼻先に…

冥王星島16

先輩の帰郷 (下)その家は灯りがついていなかった。仕事から帰っていないのだろう。西の空の朱味はとうに消え去りまるで深夜の暗さではあるが、時刻はまだ6時にもなってない。誰もが休みになる本物の祭と違い今日は平日だし、しかも祭が近づいてきてその人が…

物理学酒場5: 相対性理論①

【謎空間】 神戸のとあるスペイン料理店。しかし全員が同じ座標系にいたとは限らない怪しい夜です。 【主人公の登場】 今回の主人公、ではなく「この世の主人公」です。彼がこの世の全てを決めていました。 しかしその前に、理解のための用語を勉強しました…

冥王星島15

先輩の帰郷 (中)終業後 1人残って裏戸以外の戸締りの確認をしている寺久さんは最も年若というわけではないが、なんとなくこういう役割である。一旦無人になる役場。裏戸を開けているのは、今日はみな早々に帰宅して風呂に入ったり子供に支度させたりしてから…

冥王星島14

先輩の帰郷 (上)冬に最大のお祭りがある。夏祭りでも秋祭りでもない。それは年の押し迫った頃だ。奇祭というほどではないが、その日は仕事も学校も休みになる一番の関心ごとだ。しかしここ、丹前町では事情が違う。

稽古記録17 (2017/12/11)

★ 基本 ★ 体捌きから見た基本技:腰が低くないと動けません <稽古記録> 2017/12/11(月)18:30-20:00 地下道場 <参加者>2名 <負傷者>なし いつもの準備運動は1人体位の転換です。体の使い方の練習なので、実際の体位の転換のように手の位置固定はいり…

冥王星島13

夜中よく目がさめる。随分たったかと思うのにラジオ番組の進み具合からすると数分寝ただけだった。不眠症とは思わない。子供の頃からそうなので、作にとってはこれが夜というものだった。 夜半、意識の焦点は変容する。囚われることはない。毎回 夜が明け闇…

冥王星島12

コロ太は君枝の店で分けてもらったおかずを弁当にしてブラブラ揺らせながら、大粒の白砂が散らばる舗装道路を歩いている。サンダルが砂でちくちく心地良い。海が近い9月の午後4時。

稽古記録16 (2017/12/4)

★ 基本 ★ ・ 浮く体=低い体、は両立する ・鍛えることは大事 <稽古記録> 2017/12/4(月)18:30-20:00 地下道場 <参加者>2名 <負傷者>なし 前回に続き体捌きをじっくり。 【1】沈む 合気道は上体を固定し股関節以下だけで動く。そのままでは可動域が狭…

合気道に於ける意識の取扱い

前回まで無元塾の特別稽古参加記録でした。そこで学んだ中心帰納は、私たちの道場でいう「内面技法(意識の使い方で技をかけること)」と似た部分もありました。この機会に内面技法の扱い方について書きます。 【合気道意識の種類】 ■ 対物と対人を区別して…