大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録184(2019/9/13)

2019/9/13 (金

                   <まとめ >

 1. 「呼吸*動作」トレ その2

 

  ~呼吸で動作をする練習の続き~

前回 空手の道場で、シンプルな呼吸動作トレ―ニングを稽古しました(稽古記録183-2)。その続きです。

  

1. 呼吸の仕方復習

息を吸うのは地面から背面を通って、吐くのは頭上の空間まで飛び出るイメージです。

 

2. 呼吸動作トレその2

① 踵をつけて立つ(Fig.1 A)。

② 体の内側かつ腹側を締める。足はつま先が内を向いたハの字(B)。

③ 背中からおしりを締めて胸を開く。足は少し開きますが逆ハの字になると体の後ろを締めるほど重心が後ろにかかってしまうので、せいぜい平行(Ⅱ型)までです(C)。

④ 必要に応じて転身(D)。足はコンパス運動ではなく鼠径によるスライドであっても、②でつながっていると相手はついてきやすいです。

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 Fig.1 膝を緩めて立つ。足と手の振り付けは体幹(呼吸)で導く。

 

次にこの動作に呼吸を合わせます。①で吐き、②で吸います。③についてはどの呼吸か分かりませんでしたが、レゴ人形みたいに機械的に動くなら停止かもしれません。捻れた体幹が戻る力を使うときは呼吸しますが、この運動はまだ捻れを使っていなかったようだからです。

 

3. 呼吸動作トレその3

上記の体幹筋肉の使い方に、捻れを加えていきます。

① 片手を持たせる(Fig.2 A)。

② 逆の足から反転を波のように伝えていきます(B,C)。こうすると、相手の手が切れず一体化したままついて来やすいです。

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Fig.2 いい姿勢に戻る動きに合わせる

 

引っ張ってしまって、相手の手が外れてしまったりするときは、Bの時点で腕と体幹がバラバラになっています。持たせたらあとは手も腕もそのままにしておきます。しかし、頭で分かっても手が勝手に動いてしまうことはよくあります。

「体のある箇所を動かさないで固めてよう。」と頑張っていても その箇所自体に集中すると、逆にゆらゆら動いてしまったり、体の他の箇所に気が配れなくなったります。その場合はその箇所よりもっと遠いところ、例えば手首を固定しておきたいときは指先より何センチか先を意識して、体からそこまでビームが出ているようにイメージすると手首ががっちりと固定されやすいです。「折れない手」というやつです。

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 Fig.4 左:手首を動かさないことを意識しすぎてフラフラしてしまう。右:手首を固定したまま忘れている。

 

4. 地味な基礎の時代

上記のトレーニングは、ずっと維持すべき体の「基本状態」のエッセンスが含まれています。地味で簡単に見えますが、実際に型の中でやってみると、どんなにすぐ忘れてしまうことか。難しさにビックリしますよ。

柔術の基本技は10の構成要素で説明されます。上達すると10項目を全て一度におこなうわけですが、はじめは1つずつ確実にやっていきます。これを呼吸とシンクロしてやってみました。すると4項目めくらいで難しくなってきて、呼吸のことを忘れてしまうのです。10項目めまで、呼吸を意識して完遂することが今週の目標です。

体の基本「状態」であるからには、無意識でも行えることが目標ですから、日常生活でもずっと練習しますよ。駅の階段を上るときや、重い扉を開けるとき、ICOCAを改札に倒すとき…。

(武道やっている人は日常動作が奇妙)

 

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終