2019/3/29 (金) 18:20-20:30 吹田道場 吉田先生
1. 振り子運動
2. 縦波がダメなら横波で伝える
体幹を一方向に回すのは「回転」でした。今日は両方向に回る振り子運動=「振動」の練習です。
1. 体幹の軸、2.腕の軸 と分けてやりました。
1. 体幹の軸
1-1. 振り子で 突きを返す
相半身の突きを、足を入れ替えずに180°周りながら右で受け(Fig.1 A, B)、 回りきった反動で体が逆方向に回りそうになる運動に乗せて左で受けの拳を返します。貰って返す、キャッチボールの体です。切り返しが水平方向だとぶつかるので丸く(C)。
Fig.1 手でなく体幹で捌く練習
1-2. 振り子で突きに入る
中段突きを回転する体で受け(Fig.2B)、振り子のように取のパンチが受をとらえます(C)。パンチの代わりに脇に入るとすり抜けになります(D)。また片手持ちに対して、振り子パンチの代わりに手刀にすると手ほどきになります(E)。はじめの振り子運動を内面で行うと、普段の片手持ち四方投げや入り身投げのはじめの結びになります。
Fig.2 図Fはベースの振り子運動
2. 腕の軸
2-1. 結んで返す: 片手持前受身
逆半身で手のひらを上にして片手持ちさせます(Fig.3 A)。ぴったりくっけて外から内に返す(腕は回内) (B)。小指側を相手に向ける手刀(C)で、横切り(D)して前受け身。
Fig.3 ひっくり返し(B)は腹から
2-2. 引っこ抜いて結ぶ
片手持ちさせる前から結ぶのは、相対して相手の腹から何かを引っこ抜くイメージです(Fig.4 左図)。力を抜いて波動にして伝えるのは、大縄跳びの持ち役や投げ釣り人のイメージです(右図)。
Fig.4 イメージはそれぞれ。例。
2-3. 両手で引っこ抜く: 変な四方投
2-1の動きを両手でします。片方を先にひっくり返して相手の肩が内側に入ったはずみに (Fig.5 A)、逆の手も返してのけぞらせて(B)、後ろに落とします。
Fig.5 サルサでパートナーをターンさせるのと同じ
2-4. 座り呼吸法: 硬い相手に
相手が丸太ん棒のように固まっているのを、こちらが縄みたいにしなうことで相手もやわらかくします (Fig.6A)。まっすぐ押すのは波動でいうと縦波(疎密波)ですが、媒体の密度がすでに高くなっていると(あいてがギューっと力を入れていると) 伝導しにくいです。そんなとき横波なら問題なく伝わります。先生は、外からもらうとぶつかって硬いままなので内からもらう」と表現されます。受けてみると丸くて相手の腕を自分の延長として操作しているふうです(B)。
Fig.6 セルフイメージの拡張