2019/11/19(火)
1. スピードアップ問題
■ 正確さとスピード感の両立
柔術の方も試験がありました。試験後の評価の際に、今月の自主稽古会のテーマでもあった「正確さとスピード感の両立」について参考になるコメントをいただきました。忘れないように書いておきます。
私は優雅さとリズム感に乏しくロボッティー
■ 人に訊く
私は今まで技をあいまいなまま何となく流してきたのがあまりに嫌だった反動で、現在は過度に正確さにこだわるロボット的動きです。まあ、変です。いずれ脱却する予定でしたが、正確さの追求には終わりがないため 困っていました。自主稽古や空手ではスピーディーな受がいるので、否応なくそれに合わせていれば丁度いいかな、とか、自主稽古会でちょっとずつスピードアップしてもらおうかな、などと考えながら2ヶ月ほど宙ぶらりんにしていました。
今回の試験後に先生は、”稽古の順序(サイクル)に「正速強威」というものがあります。これこれの技はそろそろ正から速に移すように。”と仰いました。なるほど指導している側はタイミングをご存知ですよね。自分で決めかねてないで、人に訊けばよかったのか~。
■ 字義
もともとは居合の河野百錬先生の言葉みたいです。百錬先生の著書はあのAmazonにもないので、「武士道美術館」さんからの引用です。
”正とは 流儀の掟に従いて 体の構え、運剣の仕方を始め その流儀の形を正しく身につける事。
速とは 形の正の上に業の理合をわきまえて 錬磨を重ね、運剣の速度を早くする事。
強とは 正と運剣の速の上に 衝撃の効果を十分ならしめるため、当りの強みを錬磨する事。
威とは 正速強を身に得て 百錬の暁き流儀の体を自得し、遅速、緩急、強弱を悟り、
残心を得、而して 格調高き無限の品位と 風格のある境地に到達する事。
無双直伝英信流 正統第二十代宗家 河野百錬述 資料:居合道真諦概説 "
古い言葉は普段は聞き流してしまいますが、時宜を得て耳にするとストンと入りますね。
■ おまけ
百錬先生の技。え?って言うくらい力が抜けて見えますよ。
Kono Hyakuren sensei - 河野百錬先生 Part 1