2020/2/24(月)
<まとめ >
1. 素振りは良い
崩しで悩んでいる人には役立つかもしれない、剣を使った基礎稽古です。
合気上げや四ヶ条で角度を変える稽古をしますが、肩や腕が理想のポジションになりませんね。例えば「脇を締めつつ肘を出す」とか、「相手を中心にまとめて浮かせつつ、押さない」。こういうのの練習に剣の素振りは役に立ちます。
1. 手の内を横に締める
正面切りでは、相手の額に剣が来るときに最強にするため、または切り終わりにピタリと止めるために手の内をキュと締めます。この時の締め方は、親指側に絞るように、横に締めます( Fig.1 B)。
Fig.1 A:縦(人差し指方向)に締めると剣が長軸方向に締まる。まっすぐ突くには良いが、剣は立ちません。 B:横(親指側)に締めると剣が垂直方向に締まる。
剣を中段にゆるく持ったところからこの締め方をすると剣先が上がります(Fig.2)。手首を持たせた相手の腕を立てたり中央に寄せたり。軸が直交する歯車です。
Fig.2 手関節の横方向の屈伸を使わずに、剣を立てられる。
2.脇を締める
振りかぶるとき、手の内を横に締められる限界の高さがあります。鍔が額にくるくらいです( Fig.3A)。ここまでなら脇が気持ちよくつながり、手首はリラックスしたまま構えられます。この位置を越えて振りかぶりすぎると、構造上脇が外れてしまう(腕がフラフラで頼りない感じ)ので、手は強く柄を握りこみ手首がガチガチになってしまいます(B)。
Fig.3 A:手首(a)柔らか、脇(b)しっかり。B:手首ガチガチ、脇フラフラ