大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録121 (2019/5/24)

2019/5/24 (金) 18:20-20:30  吹田道場 吉田先生

                   <まとめ >

1. 体軸回転を技に実用できるように。

 

前半は軸回転と運び、後半は応用です。軸の回転動作自体は1人でブラブラしていくらでも練習できます。しかしそれを技の中で使おうとすると、1人で回ってしまうだけで受が気を使ってついてきてくれる…という経験は多いと思います。

 以前に、その問題解決への糸口として「はじめにちゃんと入る」(稽古記録110)と「無心で軸で回転」(稽古記録114)をしました。それを忘れないようにしてやりましょう。

 

 < 前半 >

1. 揺らす→回す: 座位転換

体幹を回す前に、左右に揺らす練習をします。正座したところを両胸持させて、まずは体幹を鉛直面上に揺らします(Fig.1 A)。相手が付いてくる (相手を貰えた) なら、横向いてお辞儀(B)。

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 Fig.1 ゆっくり。

 

2. 立位軸回転: 両胸持転換呼吸投

立位で両胸持ちさせて、無心に体軸を回転し、受がついてきたら呼吸投げ(Fig.2)。

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Fig.2 始めから投げようとすると傾いてしまう

 

3. 座位軸回転: 両胸持転換

正座で胸持させた受の片方の腕を伸ばします(Fig.3 A)。下半身も膝行のように同期させて軸回転して落とします(B)。

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 Fig.3 引っ張られ感無く 一瞬浮いて落とされる感じ

 

4. 運ぶように: 逆半身片手持四方投

片手持ちを、まずまっすぐ合わせます(Fig.4 A)。この段階では全力で無方向状態を維持し、次のアクションでこちらに相手を貰えるように(B)。指の形には気を使いましょう。貰ったものを、引っ張ったり押したりではなく、体の前に載っけて運ぶ(C)。行くと決めた方角へトコトコと運んで受が乗ってきたら自然に振り向いてやさしく下ろす(D)。四方投げになります(E)。

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Fig.4 結果としての四方投げ


5. 入る≒貰う:座り呼吸法

一昨日(稽古記録118-5参照)にやったやつです。膝に置いた両手を相手に引っ張り上げさせ(Fig.5A)、なされるがままであるかのように(B)いつしか入ってしまいます(C)。私はまだよく分かりません。

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Fig.5 不思議なやられ感

 

 < 後半 >
感触インストール回だったので詳しく言語化はせず、できるだけあのままの感触を覚えておこうと思います。

f:id:fanon36:20190526002112p:plain Fig.6 やられ放題

自分が受として正面打をして転換でかわされる際、大抵はやろうと思えばかわした方向へ打ち下ろせます。ところが、本当に目の前から消えるようなかわし方(入られ方?)を先生はするのが不思議で面白いです。このようにして、一旦入られたらあとはなんとでもされます(Fig.6)。入身投げ裏、胸持小手返、胸持転換押さえ込みなどやりました。

ただし、一旦入ったあとも同じ圧・張力をキープする、または途切れたらまじめに入り直すことが、最後まで技として行うために必要です(Fig.7)。

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 Fig.7 例えばCで肘返しに頼ってしまい体軸回転が甘くて関係が緩んだり、Dに遠心力と引っ張りで持って行こうとしてしまったり という失敗を何年もしていたことに気づきました。