2019/5/23 (木) 19:00-20:00 住吉道場 吉田先生
1. 小さくまとめる
最近は両手バンザイして開いたくっつきをしています。今日はこれに続いて 力をまとめる(収束)すると扱いやすい という日です。
1. 開いて纏める(合掌):両手持呼吸投
腹の中の助走(エンジン)は 開きます(Fig.1 A)。受に両手を取らせる時に腹のあたりで手を合わせて勢いを収斂させます(B)。その細さのまま下ろしたり(C)、受の重心によっては転換して前受け身(D)。
Fig.1 Bは吸い込まれるような感じです
2. 纏めて運ぶ:両手持四方投
纏めてしまったあと(Fig.2A)、受と一緒に動きたいです。その際、引くとか押すとかの他に「運ぶ」もあります(B)。上手い人に技をかけられると時々、引っ張られても押されてもいないのに、なんだか連れて行かれてしまう時があります。まるで自らついて行ってるみたいで(わざとじゃないのになぁ)と気まずかったりします。あれが「運ぶ」かな と思います。どうするかというとよく分かりませんが、とにかく運ぶには荷物のように小さくした方がそれはやりやすいでしょう。
Fig.2 運ばれていつの間にか畳上(C,D)
3. 側面で纏める: 両手持小手返
Fig.3
突きに対して振り子で外転換して手ほどき(稽古記録91, 1-2)、の振りは両手ぶらぶらでした(Fig.3 A)。今回はそれをまとめてハンマー投げみたいになりました(B)。入るのと手ほどきと同時です(Fig.4 A,B)。収束した一点で繋がっています(C)。小手を返す時、急角度で返すと手首が強い人にはかからないし、手首の弱い人は痛めてしまうかもしれません (D矢印X)。そんなとき、つなぎ目を下に落とすと受の前方ベクトルと合成されて斜め前方に流れて「のの字」に返しやすくなります(D矢印〇)。
Fig.4 痛くない小手返しが目標
4. 膨張:天地投
収斂とは逆に膨張してみます(収斂&膨張は技の中で繰り返しているようなので、逆というわけでもないです。開始時点の位相がどこかという話でしょう)。杖の真ん中あたりをもってから両端持ちにひろげるような(Fig.5 A)、または剣を鞘から抜くような(B)動作です。天地投げするとき両手を大広げするとぶつかったり(D)押し込まれたりしますが、取の方からその中心に相手が入ってこれるようにしてそれを貰ってしまいます(C)。いったん貰うと相手が食い込んできてもかえって入身投げのように入っていけます。 とはいえ、受がその場で重心を落として投げられまいと固まってしまうと、どうしようもなかったです。そんな時は顎を蹴るという意見もありますが、合気道的にははじめから結ぶことができていなかったというのが問題なのでしょう。今後の課題です。
Fig.5 受に来させる方がいい。