大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録115 (2019/5/18)

2019/5/18 (土) 18:30-20:00 住吉道場 吉田先生

                   <まとめ >

 1. 入る稽古を続けましょう 速さと観察にこだわっている場合ではない。

 

 「入る」の日です。とても難しい単元です。

 1. 復習:体位の転換

不顕性の入り(稽古記録111Fig.1参照)の復習です。あまり受をぐいぐい押さずに、マイルドに結びます。だからといって結びが甘いと動かせません。

f:id:fanon36:20190519194046p:plain再掲:稽古記録111 Fig1

 

2. 相手に入っておく:追尾

説明として、合わせた剣先を払われた時 (Fig.1 A,B)、自動的に剣先が相手を指す位置に戻るような柔軟性のあるホールドをされました(C)。払われるのに抵抗して剣先がそれたり、払われたままあらぬ位置を向いていたりということはありません。逆に、絶対方向をかえまいとして相手の剣に固くぶつかったりもしません。照準を合わせるという「行為」(D)というより、ミサイル追尾「システム」(E)といった印象です。

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 Fig.1 軍用機のように、軌道の変わるミサイルに対応するには、予測値に固定した指示ではなく逐次修正していくプログラムが必要(E)

 

3.受が行為を中断する

打ってくる剣を跳ね飛ばす(Fig.2 A)のは、相手の力が強いとそのまま切られてしまって危険です(B)。ところが相手の切り下しに同期して剣を合わせると、相手は切り下げを中止してしまいます(C)。なぜでしょうか。先に相手の中に入っているからということですが、見て分かるものではありませんね。

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 Fig.2 そのまま突っ込めばよさそうなものなのに受は止められてしまう(C)

 

ほか、受の照準器をずらすような作用のデモもありましたが、これは余計に説明がつかないことです。しかし見ているだけでも、スピードやタイミングではないということは明白です。この練習に関しては、スピードとタイミングはかり はとりあえず捨てていいということは少なくとも分かります。