大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録105 (2019/4/26)

2019/4/26 (金) 18:20-20:30  吹田道場 吉田先生

                   <まとめ >

1. くっつきを持続させる

2. こちらが貰う螺旋

 

中心に入って結び、くっつき続ける練習です。

 

1. くっつく復習: 逆半身片手持前受身

斜めの螺旋だと深くくっつけます(Fig.1)。今までは持たせた手を横の円で結びましたが、今回は縦横を合成して立体的な螺旋です(B)。腕の位置は体幹に対しては臍前を払う程度です。大きく動いているのは体幹です(C)。前受身をさせるのは自然にトコトコ歩き続ける足です(D)。

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 Fig.1 体捌きと足さばきは螺旋に沿わせて自然に

 

2. 中心でくっつく

2-1. 中心にまっすぐ: 正面打呼吸投

打ってくる手を止めに行くのではなく、相手の中心に向かうプロセスによって結果的に正面打ちも捌いている感じです。どちらの手で受けようとか 気にせずに。相手の中心を頂点とした三角形が作る回転体(C) の内部は安全だからです。

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 Fig.2 正面打を放っておいて ただ中心に入る結果を、お互いに確認してみましょう

 

2-2. 中心から転換: 正面打三教押込
正面打ちを三教しようとして直接に手のひらを取ろうとしても、的は小さいし速いので難しいです(Fig.3 D)。ここでもはじめに相手の中心に入って(A)繋がってからだと(B)、転換したりして三教もやりやすいです(C)。そのたとは無理やりに引き倒さなくても相手が行きたい方向へ。

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 Fig.3 B→Cは接触点は腕を滑らせてできる面なので、最終的な的に当たりやすい。

 

このように、つながり続けることに気を使うと、相手が押せば貰えるし 引けば押せるしで、最終的には何かの技ができます。

 

3. 座り呼吸法 四教

こちらから取りに行きます。両手首や 場合によっては指を持って、肩方向へ入れます(Fig.4)。手首や指は捻られませんが、うまくやらないと痛いです。

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 Fig.4 斜め上中心向けです。斜め下だと脱臼の危険。

 

4. 杖で螺旋と梃子の練習

4-1. 杖で縦の螺旋: 逆半身四方投

先を持たせた杖を梃子のように返すと結びます(FIg.5)。立てながら巻き込むように内回しすると、相手は四方投げの崩れ方になります (Fig.6)。

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 Fig.5 杖梃子。★支点 ▲▼力点 ➡作用点

 

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 Fig.6 縦螺旋は赤ん坊を抱っこするような

 

4-2. 水平な動き
Fig.5のようにして相手をひっくり返してから杖を水平なブランコの動き(Fig.7)で使うと少しの力で前受身をさせられます。 

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 Fig.7 体重が一点に伝わる

 

4-3. 片手両手持呼吸法

両手で握られている片手を返して相手の体勢を崩すのは、大変難しいことです。私はできたことがありません。本気で力一杯押さえつけられるとびくともしないからです。梃子を使うと分かっていてもです。

杖でやってみると梃子の3要素の位置がよく分かります。この位置は場所というより点であり、少しずれても機能しない精密なものですから なんとなくやっていてはできなかったのでしょう。杖でやると、しっかり持たれるほどやりやすいというのが本当だと分かります。何度も練習して感覚を覚えると良いですね。

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 Fig.8 ホームランを打つ時はアタリが軽いのと同じく、できるときは力がいらない