大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録103 (2019/4/24)

2019/4/24 (水) 10:30-11:30  吹田道場 吉田先生

                   <まとめ >

 1.  ボールを使ってみよう

 

ボールを使った練習をします。ボールを使うと、① もらって返すキャッチボール ②関節をコロコロする練習(Fig.1)ができます。

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 Fig.1 手首だけでなく全身の関節でコロコロ


1. 体幹の回転: 逆半身片手持前受身

ボールを載せた格好で誘う手を持たせます(Fig.2 A)。ヘソ前を滑らせてフェイント(B,C)。この時、自分の体幹は横軸・縦軸ともに斜めです。あいての体軸も同じでほとんど背中が見えるくらいです(D)。♾型に返して前受け身させます(H)。足型は気にせず自然に進んでいきましょう。

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 Fig.2 上段:ボール付き、下段:徒手

 

2. コロコロした動きの練習

野球ボールを両手のひらでコロコロすると良い小手の使い方になります(Fig.2)。前腕でもコロコロできます。この球面の丸さはナイフを待つときにも役立ちます。

キャッチボールするのも良いでしょう。キャッチ&ピッチがワンセットですから もらう動作が即返す動作となり、それは入身となります。

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 Fig.2 滑らかな球面に沿う動き

 

3. 切るのもボール:逆半身片手持入身投

持たせた手と逆の手で切るのですが、もらって投げ返す過程で気がついたら自然にできていると良いです(Fig.3)。受けるのも(A) 返すのも(D)中心です。自分の体が線対称や点対称に自在に回ると、腕だけ切り離されずにすみます。

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Fig.3 時間的にも空間的にも部分に切り離せない全体的な動き

 

4. 立体的な体幹の回転:座り呼吸法
手のひらのオニギリがカチカチにならないように、やさしくコロコロ(Fig.4 A)。手の内のコロコロが全身に広がると、回転の速さはゆっくりでもトルクが大きくなります(B)。相手の行きたい方へ行かせ(C)、押さえ込みます(D)。

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 Fig.4 コロコロの前に、まず合ったら自分の方へ相手を寄らせます。


 5. 回転を伝える:合気下げ

先生は二本指で大柄な男性を下げます。完璧な全身の回転ができるプロの投手が二本指で フォークを落とす時でも、0.145kg x 33.4m/s =4.8kg・m/sです。これはすごい力ですが 70kgの男性を一瞬で押しつぶすには不十分です。それが何かは未知ですが、体の回転だけではない要素が存在し、現実に実行可能なものあることが分かります(Fig.5)。

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 Fig.5 難しいことでも 知ればあとは練習あるのみ