2019/4/12 (金) 18:20-20:30 吹田道場 吉田先生
1. 貰って返す(足つき)
2. 背中向きに転換する袈裟切り
前半はひねり(股関節回し)の入る片手返し、後半は袈裟斬りです。
1. 基礎運動「貰って返す 足付き」: 逆半身片手持呼吸投
片手持を体軸の回転で吸収し、相手に返す基本動作です。今日は手と逆側の足を進めて、更にダイナミックな動きをします(Fig.1)
Fig.1 上体も揺らぎに付いていく
2.技に適用 その1:胸持肘返押込
胸持ちも同様に、45°歩を進めながら貰い(Fig.2 A)、そのまま前にでると窮屈になりますが、受の肘下に添えた手を返すのと同時に体幹を45°回しているので(B)、空間が空いている方向に足を進められます(C)。取にとっては、ずっと自分の真正面で操作しています。受にとっては、斜めに落とされたように感じます。
Fig.2 B:肘に添える手は逆関節決めではなく肘内側にそっと
3. 技に適用 その2: 横面打押込三教
横面打も同様に、貰ってくっつけて、逆の手で返します(Fig.3 A)。斜めに一歩進んで押さえ込みます(B)。続く三教は、手のひらだけで相手の指に結んでお互いに圧を感じながら返します(C)。
Fig.3 三教は丁寧にくっつける
4. 今日の座り呼吸法
今日の体のひねりと「吸い込み&返し」を使ってやってみます。基本動作のように片手でやり方を確認します。できたら、両手で行います。
5. 「貰って返す 足つき」コンパクト
低い位置で返す場合、窮屈で手首が縮こまりがちです(Fig.4A)。そういう時は持たせた腕を伸ばしてしまいましょう(B)。杖でつく時の腕です。
Fig.4 B:杖をもっている時と同じように手と体幹を繋げる
6.袈裟斬りその1: 後両手持小手返
手を掴ませる時は、刀同士を合わせるように迎えに行って結びます(Fig.5 A)。受は取の攻撃を避けるため後ろへ回って両手取りします(B)。縦の円で手を上に持っていくと(C)袈裟斬りができる体勢です(D)。そのまま切り下ろしても受がついてこないような場合は、相手側の足を引く転換をしながら切り、掴ませた方の手で受の腕を切りつけるように低く落とします(E)。最後に小手返し(F)。
Fig.5 流れを作る持たせ方 座ってお辞儀する手
7. 袈裟斬りその2: 後取首締
先週にやりました後ろ取り首絞めの袈裟斬り(稽古記録92 Fig.2再掲)の続きです。「後ろから片手と襟を取らせ、両手を上げて三教持ちし袈裟斬り」というものでしたが、受が襟を手放さない場合もあります(Fig.6 A)。その時は上記と同じく相手側に体を開く転換とともに袈裟斬りをすると、受の手が解けます(B)。落としてもまだ三教が続いているはずです。
(稽古記録91Fig.2再掲)
Fig.6 意外と、相手の方向に転換する
8. 両手で二教の練習
手のひらを上にして両手持ちさせます(Fig.7 A)。手を内側に入れたいのですが、受にぶつかってしまいます(B)。そこで親指でリードするように巻き込む(前腕の回内)と、相手の中に入りこみやすいです(C)。
Fig.7 痛いので ゆっくりやります