2019/4/4 (木) 19:00-20:00 住吉道場 吉田先生
1. 持たれた部分を切りながらくっつく
切りながら くっつく練習です。
※ 取(とり)=技をかける役の人、受(うけ)=技をかけられる役の人
1. 下からくっつく: 逆半身片手持入身投
片手持ち(Fig.1 A)を切る(握った相手の手を外す)には、上腕の回内運動(B)と 体捌き(C)があります。どちらかで または両方を使って、受の右手を取の右手で切ります。手先だけでばちんと相手を叩き落とさず、受のすぐ傍に入っていれば、取の右腕は深く(ほとんど上腕のあたりで)受手を下から支える姿勢でくっついています(D) 。逆に切り離してしまうとあとが続きません。切りながらくっつく。受の右腕を載せたまま腕を回外しながら(手のひらを天井向きにする運動)入り身投げにします。
Fig.1 ぶった切るとそこで終わってしまいます
2. 下からくっつく: 中段突押え込
片手持ちと同様に、突きも切ってくっつけます。右中段突を体の回転によって前の手のひら(ここでは左手)で柔らかく受けて(Fig.2 A) 右手で切るように受の腕を下からくっつけます(B)。腕を回外しながら前方へ送り、押さえ込み(C) 。
Fig.2 B:らせんに上肢を送り出すことで2教の手になります
3. 上からくっつく: 四方投げ
上記押さえ込みの切る手を、受の腕上面にくっつけることもできます(Fig.3 A B) 。転換しながら逆の手もろとも振り上げると、四方投げになります(C) 。
Fig.3 転換しながら振り上げ下ろしをすると自動的に四方投げ
4, 上下からくっつく:呼吸投前受身
切って受の腕上面にくっつけるところまでは同じです。逆の手を、受の脇の下にくぐらせます。そのあと「前受け身をさせよう」と思って押し出しても、 これだけだと受は耐えられます(Fig.4 A) 。そこで足を一歩引く転換を行うと、それに伴って受を支えている手刀が回転することにより受は浮き、不安定になります( B)。そうした不安定体勢にさせてから押し出すとその方向へつんのめっていきます(C)。
Fig.4 突き飛ばされる不快感のない前受け身を目指す