大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録80 (2019/3/13)

2019/3/13(水) 10:30-11:30  吹田道場 吉田先生

                   <まとめ >

 1.  力の受け方 ◻︎→△→○

 2. 腹の球を手の内で転がす

 

前回は腕の芯を中心とする腕の回転をしました。今回は、てのひら(=「手の内」)の丸みをつかいます。

1. 三角、できれば丸で受ける

相手と組み合ったとき、力が両肩を伝って体幹に伝わるような受け方は、二人の両腕が平行なので四角い受け方です (Fig.1 A) 。四角い受け方では力の強い方が勝ちます。手の平を合掌して揃えると腕と体幹は三角形になり (B)、剣で受ける時のように (B') 相手の力はかなり逸れます。さらに丸で受けるともっと楽に受けられます (C)。剣を横切りするときに手の内をクルリと丸く回すのと似た動きです (C') 。最終的にはCの受け方を心がけます。

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 Fig,1 分かりにくい時は剣を持ってやってみましょう。

 

2.すこし進んだ剣の使い方

剣は叩き斬るより 回転しながら切る方が上手です (Fig.2)。それを徒手の四方投で表現してみます。

f:id:fanon36:20190314011322p:plain Fig.2 A叩きまくる B傾けを加えた切り方


 

3.四方投: 切り上げ

前回までのやり方です。両手持から、結んだ折れない手で切り上げるようにらせんを描き、切り落とします(稽古記録78参照)。受けると、かたい剣で切られるような直線的な感触です。これはこれで効果的です。

 

4.四方投: 手の内のボール

結んだあと、相手の力を自分の中心に向かって収束させます。三角受です。腹を回すことを手に伝えて、丸い手の内をクルリ (Fig.3 )。相手の力のベクトルに合わせてやります。受けると、手応えがなく吸い込まれるような感触です。

  f:id:fanon36:20190314013746p:plain Fig.3 受け取る感じ。

 

5.座り呼吸法

今日のポイント「手の内のタマくるくる」を使う練習としての呼吸法です。前回は腕の回転で転ばしましたが、今回は腕のみならず手の内を柔らかく使い、かといって脱力せずに相手を崩すようにします。始めは三角で受けて、慣れてきたら丸く受けることを練習しましょう。

 

6. 丸い手の内を作るポイント

 こういうタイプの受け方では、単に脱力して押し込まれてしまう失敗が多いです。それを避けるための先生のアドバイスです。「もともと体の中心でクルクル回しているボールを手の内に取り出して、転がすようなイメージ (Fig.4 A) 」

f:id:fanon36:20190314015158p:plain Fig.4

難しいです。体性感覚としては、膝に押さえつけられるタイプの座り呼吸法のとき手首だけを動かそうとしても無理ですが、膝小僧をさすると押さえられた手が楽に動くでしょう(B) 。あの感じだと先生は説明されました。分かりやすいですね。