2019/3/6(水) 10:30-11:00 吹田道場 吉田先生
1. 投げることを忘れて、切っていく。すると引っ張らない。
2.受の出方によって自分の意識を変えない、
先週に続き、切り返しその2です。受の攻撃が右であっても左であっても、同じ動作で対応する稽古です。相手の出方によって自分の意識を変えず、ただ切り込む。
段階的に技を発展させていきます。
1. 正面打を左右とも同じように受ける
相半身で相手の右正面打ちを右切り返しでうけます(Fig.1A)。このときは相手の体全面を斜め切りするようなラインです (A1) 。つぎに左正面打ちも右切り返しでうけます (B1)。このときは相手の胴体の側面を切るラインです (B2) 。このように相手が左右どちらで打ってきても自分は同じように対応します。
Fig.1 取の動きはAもBも同じ
2. より体を開いて落とす:前受け身、入身投げ
相半身の右正面打ちをうけ (Fig.2①) 、体を開いて切り返しをしっかりします (②) 。そのとき受が前のめりに崩れて落ちるか180°移動するかします(③) 。あとは前受け身などしておさめます。左正面打ちに対しても同じ動きで前受け身させられます(Fig.3) 。どちらも③の時点で入身投げにもできます。
Fig,2 切り返しによる捌き (①-③) が肝心。
Fig.3 受の攻撃が変わっても自分の動き (①-③) は同じ
3. 攻撃は連続的に続く。どんどん切っていく。
正面打ちが受けられても、相手は逆の手で突を入れてきます (Fig.4 A) 。自分が十字受に続いて切り返し動作をおこなっていれば、この突は捌けます。
Fig.4 Bで取は受の体全面を切る切り返しをしています。その動きに、突がからめとられます。
このように、相手を投げようとするのではなく、切ろうとする。そうするとよくある失敗である「相手を引っ張ってしまう」がなくなります。