2019/3/1(金) 18:20-20:30 吹田道場 吉田先生
1. 中心を取る型その③: 袈裟切
今日は、投げないことがテーマです。投げることに捉われない方が相手に入りやすいからです。逆説的ですが、うまく入れれば、適当に捌くだけで相手は投げられます。しかしそれは副産物にすぎません。そういう日です。
1. 正面打ちに体捌きだけで入る
相半身正面打ちに対して手を使わず、受の中心に入る体捌きだけで対処します。避けるのではなく真っすぐ中心に (稽古記録72の横面打外転換を参照) 。足は一歩出る暇もないので腹を回すとともに両脚はクロスします (Fig.1 B)。ゆっくり丁寧に。本当にギリギリで滑り込むので、受の視点からすると急に目の前に出現したように感じます。受が崩れたら適当に納めます。ばねが跳ね返るように腰を逆方向に回して絡め取って前受け身など、受に合わせて危険がないようにします(C) 。
Fig.1 Bでは沈み込まなくてもいいです。ただ入るだけ。
2. 正面打ちに更に腰を落として入る
上記と同様に、十分相手を切る気持ちで入り (Fig.2 A)、同時に腰を落とすと受はつんのめります (B)。ただしゃがんでも蹴られてしまいます。切る気満々だから取が下に消えた瞬間に受は崩れるのです。この時の動きは袈裟切のように上から下 (C)。
Fig.2 意識の使い方がよくわかる練習
3. 横面打ち 押さえ込みや入り身投げ。
横面打ちの腕を止めにいくのは忘れて相手の中心を切り込むように入ります (Fig.3 A)。接した部分で受と結び、袈裟切のように誘導します (B) 。受の中心を切ろうとせずに正面打ちの腕を迎えに行ってしまうと、受けは安定したままです (C) 。
Fig.3 相手の攻撃に合わせず自分で入る。