2019/2/28(木) 10:30-11:30 吹田道場 吉田先生
<まとめ >
1. 中心を取る型その②:切り返し
剣の切り返し動作で中心を取る練習を型に持っていきます。
Fig,1 切り返し。左手は常に体の真ん中を通る。左右差45°
1. 正面打ちを受ける → 四方投げなど。
左正面打ちを左の丸い手刀の刃の方(上肢伸筋側) で受けます (Fig.2 A)。そのまま受の真ん中を切りに行くので、正面打ちは右手で押さえる(B)。受の右首から入って切り下す(C)。相手の刃を避けるために足で転換するので軌跡は斜めになります(D①)。これらをほとんど同時にすると十字受の形になります。しかしご覧のとおり「相手の攻撃手を十字型にした腕で受ける」ではないのです。また、受は正面打ちを受けた後に受の手を引っ張って崩さないように。上記のように中心に入るから受はのけぞり気味になり、結果崩れるのです。
Fig.2 腕だけでやらず、C,Dで腹を回す(体を開く)ことで切り下す。
2. 受け方
手刀は正面からパッと出すより、自分の体の前を楕円軌道を経て顔面にセットする感じです (Fig3. A-D)。抜刀のイメージです。そうすると脇が締まって手刀が縦に立ち、自分を安全に守れます (D①) 。手刀が斜めになると顎があき (D②) 相手の肘打が入るので危ないです。
Fig.3 切り返しにつながるときは体捌きに伴い20°ほど剣が傾く
3. 上段突 →小手返し
上段突きも同様に受けられます。納め方も四方投げのほか、切り下した側の手を滑らせて小手返しもできます。