2019/2/15(金) 18:30-20:00 地下道場 参加者:3名
1. オリジナル (関節技)と折り合うこと
久しぶりの合同稽古です。が…
お互い他所で仕入れてきた合気道や空手の情報を交換したり、じっさいに試してみたりして終わってしまいました。こういう時もあります。
さて、先日ネットをぶらぶらしていて見つけた記事です(下青枠内)。小平市の合気道連盟さんによる小林先生のインタビューです。私はとても面白く思ったので、稽古会で参加者さんにも紹介しました。なぜかというと、私は合気道でレスリングのように関節技できめたり、ましてや痛めつけたりするのは邪道だと思っていたのですが、盛平先生時代の稽古について語られた記事によると、そういうやり方はむしろ正統派だったようなのです。私は不勉強でしたね。
(座談会「合気道に生きる」小林道場小林保雄先生・中山史子先生)から抜粋
Q. 昭和三十年代の稽古は?
司会: 稽古方法は、今と違いますか。
小林: まったく同じ、同じだけど、関節技ね、ひねったり関節を鍛える技が多かったね。呼吸投げなんかは、私の記憶では演武会をやりだしてからの技だね。みんなが(演武会で)一教とか二教やってもたまらないから、ひとつの捌きの技が出来たのね。だから、植芝大先生の前でやったら怒られたね。そんなもので人が倒せる筈がないとね。
司会: 大先生はそう云う技を使っていたのですか。
小林: 入身投げとかそれに近い技をやっていたけど、それを我々が演武なんかでマネしたわけだね。 だから稽古中にやったら怒られたね。
司会: 自習の時とかにやられたんですか。
小林: そうだね。演武会は先生が出てきたら終わりだから、居ない処で行うからね。
司会: 稽古は。
小林: 一教・二教とか関節技ね。それから投げ技で四方投げ・小手返し、入り身投げとかね。
中山: 座技が中心でした。
しかしやはり、当時から現在まで いろいろな先生たちが工夫してきた柔らかい合気道を、私は研究したいなと思います。痛かったり怪我したりするのは困るからです。痛くなく安全に関節技の受け方を稽古する方法を後日に合気道仲間と相談すると、皆おなじ悩みを持っていました。そのなかの一人に勧められた方法があります。ある先生に、すこしずつ関節を決めてもらうことです。ゆっくりと筋が伸びていくのがわかり、「え~?!自分の手がこんな角度で曲がってるの初めて見た!」とびっくりします。怪我の心配もありません。そのようにして感覚を覚えていく練習をするとよいと思います。