2019/2/7(木) 19:00-20:00 住吉道場 吉田先生
1. 剣の学び方
2. 因数分解すると当身「がわかる
合気道技を分析・研究するときに、「分解(細かく部分に分ける→それぞれの動きの意味と、お互いのつながりを考える)」と、「剣を持つとどうなるか」という方法などがあります。
【1】分解 当身の役割
技の中で露骨な当身が見られないのは、実際に当身をせずに当身をしたのと同じ影響を受けに与える体捌きをめざすからです。当身をする準備ができていたら打ち出さなくても相手は圧を感じます。
逆半身片手持三教を分解して、どんな体捌きが隠れているか確認する稽古をしました (Fig.1)。
転換から入ると、取が安定しやすいです。当身は転換しきってからよいしょ、ではなく、転換の続きとして意識を受けにむけて自然の流れで出します (B)。すると受の体はのけぞり気味になり、当身を横払いするため体幹が右に出るブレがちです(B下図)。その受の崩れを利用して脇をくぐります(C)。
Fig.1 素早い技では見えなかった部分に注目
できるようになったら、当身なしでも同じように意識を相手に向けましょう。それで受けがのけぞるなら成功です。パンチをいれなきゃ受けが崩れてくれないようならそれは失敗です。また崩れないからといって結んだ左手で受を引っ張るのも、本末転倒です。
【2】合気道の剣の学び方
剣の稽古が重要ではあることは言うまでもありません。しかし剣術には数多の流派があり、どれが合気道に役立つのか見当がつきません。悪くすると 全く違う体使いを一生懸命学んでしまい、むしろ合気道に有害になる恐れがあります。そこで自分の合気道に沿った剣の稽古で、基本の素振り四方八方切の他にどんな鍛錬をすべきか 先生に教えてもらいました。
合気道の技を剣でやってみる。剣を持つとどうなるか、この動きはどういう意味か、相手の剣をどう捌くかなどです。
武器の稽古は自己流はいけませんが、自分の稽古の結果を定期的に先生に見てもらえれば、研究や自己研鑽と呼べるでしょう。