2018/10/5(金) 18:300-20:00 境内 参加7名、負傷なし
1・部分に捕らわれず且つ部分部分に気を配る練習プログラムの提案
2.場の雰囲気を利用するとは
当会合同稽古の第三回です。結んだ部分に気をとらわれず、かつ結んだ部分と全身をきちんと一体になるという矛盾する行為をどうすれば同時にできるようになるかとうテーマです。そのための稽古方法を考えました(具体的な内容は稽古記録58を参照)。
【1】良い姿勢の復習
前回の合同稽古(稽古記録54)でやった良い姿勢を復習しました。骨盤と腰椎の位置関係がよく分からないことが多く、人形を使って確認しました。前方に攻撃しようとしている時は、全身は前のめりで重心重心は後方に偏っています。腰椎に対して骨盤(仙骨)が後方へ傾いています(Fig.1)。お尻が出た状態です(Fig.2)。
Fig.1 Fig.2 猫背でお尻が出ている
良い姿勢とは仙骨と腰椎をまっすぐにします。お尻を引っ込める感じです (Fig.3)。そのままだと下肢が前に出て、爪先が浮いています (Fig.4)。
Fig.3 Fig.4
地面にペッタリ立つには股関節を伸展させます (Fig.5)。膝をすこし弛めて腰を落とします(Fig.6)。
Fig.5 Fig.6
猫背を直して上半身がストンと骨盤に乗っかっているようにします。これで大変安定します(Fig.7)。
Fig.7メディコス©の多関節フィギュアは出来がよく、かなり偏ったポーズでも自立するではありますが、この良い姿勢にするとちょっと揺らしたくらいでは倒れないほどの安定性を見せます。持っている人は試してみてください。
【2】方向性を無くす練習
マトリクスを分解してステップに分けて稽古してみました(下図は稽古記録58の再掲)
折れない手の一番良い状態を感覚として覚えるために、解剖学的に最良の肢位を探す練習をしました。これで「この感じだな」というのを覚えると、あとはあらゆる肢位でこの感じ(必要な筋肉以外の全ての筋肉を弛緩させる)を出せるように自分で練習していけます。
認識の方向性を無くすのが難しかったですが、やり方は人それぞれなので各自自分のやりやすいものを使えばよいと思います。やり方を何種類か紹介し、どれが自分にとってやりやすいかをトライしてみました。
【2】 ズレの練習
場の力 という人もいますが、人は無意識のうちに周囲の仲間の生理的変化を察知する能力があるのでそれを利用するということです。ポイントは「突然急に変化させる」ことです。一番とっつきやすいのは自律神経を意識的に変化させるものです。
【3】不思議技?
妙なオカルト技にだまされないように、そのような不思議技も練習方法(洗脳方法)によっては誰でもできることを提示しました。逆説的ですが、このようなものをできるように練習することは当会的には目的としていませんということです。
<Debreafing>
今回も多様なバックグラウンドをもつ参加者さんがいてとても勉強になります。合気会、心身統一、養神館、その他流派は違っても興味の本質は結局変わらないようでした。
フィードバックで「ギャップをつくると腕が引けてしまう」というご意見がありました。これが私が段階的稽古法をやろうとしたきっかけでしたので、お伝えできなかったのは反省点です。
コツはステップ毎のテーマをできるようにして、それに次のステップを重ねていくことかと思います。駆け足で練習してしまうと、最後のステップの時にははじめのステップのことを忘れてしまいます。できれば一度の稽古で1ステップを行い、次の稽古までに自習できるプログラムを作ると確実かもしれません。そうやって、やりさえすれば誰でもできる部分を盤石にしてから、各自各流派の稽古を乗っけていくのです。
さて、世話役である私がしばらく「ガラパゴス進化を遂げた合気道」を探して世界を回ってきますので、次回の合同稽古は来年2月を予定しています。皆さま、平日の夜に遠くから来てくださってありがとうございました。
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