大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録52 (2018/9/1) 東京稽古会

  2018/9/1(土) 13:30-16:30 港区スポーツセンター

                   <まとめ (記録51-53共通)>

 1・手と腹をつなげる

 2・良い姿勢を保つ

 3・道を譲る

 

東京3連続の二箇所目。合気会系の稽古会に参加させていただきました。ここは参加人数が多く、熱心な人が合気道を全力で楽しんでいる珍しい会です。

 U先生は、逆半身片手持ち で基本事項を説明されました。

 

基本の動き

ガツンと結ぶ(Fig.1左)。ぶつかるのは自分が相手を邪魔しているからなので、横にずれて相手の前からいなくなりましょう。結び目を下へ流す体位の転換 (右上図) と、丸く両手を上げて釣り上げる転換 (右下図)。

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  Fig.1 腹で合わせて、良い姿勢のまま、道を譲る と技になる

 

 良いポジショニング

自分の中心で、受の中心に入りたい (ポジションを入替えたい) のですが、真ん前で中心に迫ると受の自由な右手パンチが危ないです (Fig.2左図) 。そこで安全な場所へトコトコ歩きます。受の斜め前45°くらい。相手の前から消えてあげるのです。こういう位置を「良いポジション」といい、いつもここから中心へ入るようにします(右図) 。

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   Fig.2 いろんな位置に動いてみましょう

 

ぶつかったら、受け取ってから返す。

受にやる気があればこちらの中心にぐいぐい来てますから、それを一旦「こちらへ貰って」どうぞと返す (Fig.3 A)。持たれた手首ではなく、指先から進めます (B) 。座り呼吸法の手です。でもこの時は片手ですから、木剣を振り上げるように顔の真正面です。「受を浮かせよう!」と意識し過ぎて、手を捻じったりせずに、呼吸法とおなじく指先から真っすぐ「すっ」と上げます。捻じって見えるかもしれませんが、それは腹が回転しているからで、手はあくまで真っすぐ上げています。

 

脇をもらう。

受は脇が開いています。これを「脇をもらう」と言いましょう。こうなると受は左肩甲骨がロックし、左足は重心がかかって足がすぐには動かせません (C)。受が我に返って体勢を立て直すまでの、一瞬の居着き状態に対して技をかけていきます。

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  Fig.3 Aのポジションと、Cの体勢が揃えば、当身など必要ないのです。

 

相手の前から消えてあげる

「脇を貰って」例えばそのままトコトコ進めば 潜り抜けになります (Fig.4)。

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  Fig.4 抜けたあとは押さえ込みなど。

 

呼吸投げや入身投げ

下方向に転換すると受は前のめりになっています。そのまま前へ流しながら上へ返して呼吸投げ(Fig.5)。逆の左手は喉元に向けておきます。そうすると右手が切れてしまっても、左手で入身投げに持っていけます。呼吸投げと入身投げは、だいたい同じことをしています。 

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 Fig.5 いつも姿勢よく、胸を張ってまっすぐ立ちましょう。

 

 

  <感想>

ひたすら逆半身片手持ちをしていました。ポジショニングを色々試しながら技をかけてみるのは新鮮でした。そしてやはり、「いい姿勢」と「腹から」と「相手の進路を邪魔しない」という共通ポイントを指摘してもらいました。しばらくはこの3つを注意して稽古したいです。