大阪合気道自主稽古会

流派を問わない合気道の稽古場です。小説、漫画、などが混在しています。稽古記録はタグをご利用ください。出典明記があれば図の引用については問い合わせ不要です。。

稽古記録28(2018/3/5)

2018/3/5 (月)18:30-20:00 地下道場  <参加者> 2名  <負傷者>なし

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 今回は雑巾の代わりに清潔なハンドタオルを用意しました。写真のような物がちょうど良いです。

 【1】手を出す練習と目の練習

前回やったように、視線は前方に固定したまま飛んで来たタオルを掴みます (Fig.1) 。ポイントは① タオルまで一直線に最短距離で ② 鷲掴みにしたところで完全停止(ボクシングのパンチみたいにすぐ引っ込めない)。

f:id:fanon36:20180306092341p:plain Fig.1 タオルの方を見てしまわないように

ここでは、バレーボールみたいな叩き落としはしません (Fig.2) 。また、掴んだあと前に抱え込むと2枚目以降で手が出にくくなります。背中の後ろにタオルを隠すように、つまり掴んだあとの手は体の前中央から外へ向かう方向で納めます。

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Fig.2 外に落としていく動きは多人数掛の捌きと同じ

 

【2】反射的にかわす練習

タオルを飛ばしてもらって、ひょいとかわします。これはきれいな体捌きでかわすのではなく、まるでふいに顔に向かって飛んでくる虫に気づいてサッとよけるような反射的で無造作な動作です(Fig.3) 。

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Fig.3 かっこ悪くよけましょう

 

 【3】1+2

 上の2つを足してタオルちゃんばらです。まず受はタオル攻撃をよけます (Fig.4 ①)。受はタオルをよけてからカウンターを入れます (②) 。3よけるのとカウンターを入れるのを、同時に一動作で行います(③)。取は、自分が打った時には腹に一発入れられていることに気づきます  。

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 Fig.4 段階的に練習し最後に統合

 最後です。取は1発目を打ち始める時には「受がそれをよけて入れてくるカウンター」を計算して「カウンターのカウンター(2発目)」まで意識します。取の1発目、受のかわしと反撃、取の2発目、という3段階の動作がひと続きに一瞬で済んでしまうことが分かります (Fig.5)。

もちろん、カウンターのカウンターのカウンター…というふうにどこまでも発展できるのですが、まずはこの3段階を1動作にすることから練習しましょう。夢中になってやってるうちに、自然と長く伸びていきます。

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Fig.5 楽しいので、ほどほどの所でやめましょう。

 

【4】合気道で使ってみる

この動きをタオルなしでやると合気道になります。受の攻撃をかわすとき、かわすと同時にカウンターを入れようとすると、前方に入るかわし方になります。正面打をかわしながら喉に入れたり、突をかわしながら顎に入れたり (Fig.6)。型を作ろうとせず、タオルちゃんばらのように反射的にそう動けるようにしましょう。f:id:fanon36:20180306092653p:plain

 Fig.6 型にとらわれない。体の反射的運動に任せる。

 

     <Debreafing>

 「合気道は前にしか出ない」と聞いたことがあります。実際は後ろに下がることは普通にあります。前向きになれという気持ちの問題かなー?と思っていましたが、今回分かりました。下がっても入り身に入ればそれは前に出たことになる。かわすと同時に手をだしているから。なるほど。

タオルは面白いです。ついこればっかり練習しそうになります。練習というか、遊びです。

@ mira (北区天神橋2-3-26 ドゥマン梅田B1) いつも混んでいて素通りしてました。見逃しやすい入口。

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